見出し画像

大羊春秋~羊務執筆者党史~ 第24回

この「大羊春秋」(だいようしゅんじゅう)とは、私 前多昭彦が主宰していた同人誌サークル「羊務執筆者党」(ようむしっぴつしゃとう・略称SSP)の活動を振り返る「回顧録」です。

四面楚歌 -第四号-

『四面楚歌 -第四号-』の詳細は次の通り。

『四面楚歌 -第四号-』の表紙と裏表紙。

◎入稿日:※不明
◎発行日:平成5(1993)年8月15日(日)
◎B5判・28頁・本文用紙90kg・無線綴じ・500部印刷(見本誌38部)
◎頒価300円
◎表紙:エンボス梨地・1色刷り
◎ジャンル:男性向
◎内容(ほぼ掲載順)
・表紙イラスト/七條乱雄斎
・中表紙イラスト/あかつきにゃおみ
・目次カット/あかつきにゃおみ
・パロディ漫画「ベルダンディー御乱心♡」(12頁)七條乱雄斎
・パロディイラスト/七條乱雄斎(6点)
・パロディイラスト/握手0.5秒(2点)
・編集後記(1頁)
・奥付カット/あかつきにゃおみ
・表紙4イラスト/あかつきにゃおみ

「ああっ女神さまっ」の「Only本」です。
本誌も『四面楚歌 -第参号-』と同じくI上とM本主導…… というより、ほぼI上の独断専行で作られたと言って良いでしょう。
私は全く関わっていないどころか、『四面楚歌 -第四号-』が作られていること自体、知ったのはある程度製作が進んだ時点においてです。『GELBE SONNE 6』に関する事務処理にこちらが気を取られている隙を突いて、どさくさ紛れに作ったという感があります。

「SSP」という枠を離れてそれぞれの個人で本を作るのは勿論自由ですが、この本は違います。奥付記載の発行所は羊務執筆者党、発行人は私、真慧多昭彦となっており、さらに党章も掲げられています。つまり「SSP」の本であるのに、主宰者(SSP総裁)の意向を無視して作られた本です。これはI上による専断と言えます。
そのため、私は不愉快でしばらくこの本を「SSP」の発行物として認めていませんでしたが、結局、後年にこちらが折れるカタチで認めました。

初頒布は『GELBE SONNE 6』と同じく平成5(1993)年8月15日(日)・16日(月)に東京都中央区晴海の東京国際見本市会場で開催の「コミックマーケット44」で、100部の頒布が記録されています。

♦――――――――――――――――――――♦

この「第24回」を執筆するにあたり、実に久し振りに『四面楚歌 -第四号-』のページをめくりましたが、I上の相変わらずのスクリーントーン貼り嫌いが相俟ってか、大変粗雑な本という印象を受けました。
無計画に、衝動的に作ったのは明らかでしょう。
彼が何故このような無謀な行動をとったのかは、交流が途絶えてしまった今となっては確かめる術がありません。

なお、『四面楚歌』はその後作られることは無く、この『-第四号-』が最後となりました。

『四面楚歌 -第四号-』の中表紙。
本誌の奥付。

《第24回「四面楚歌 -第四号-」おわり》

※文中敬称略

ご意見・ご感想・ご質問がありましたらお気軽にコメント欄へお寄せください。