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大羊春秋~羊務執筆者党史~(12)

この「大羊春秋」(だいようしゅんじゅう)とは、私 前多昭彦が主宰していた同人誌サークル「羊務執筆者党」(ようむしっぴつしゃとう・略称SSP)の活動を振り返る「回顧録」です。

GELBE SONNE 3〈前編〉

『GELBE SONNE 3』の発行はもはや既定路線のようでした。

『GELBE SONNE 3』の表紙と裏表紙。

詳細は次の通り。
『GELBE SONNE 3』(ゲルベゾンネ ドライ)
◎入稿日:平成2(1990)年7月26日(木)  ※領収証の日付による。
◎発行日:平成2(1989)年8月19日(日)
◎B5判・40頁・本文用紙70kg・無線綴じ・100部印刷(見本誌8部)
◎頒価350円
◎表紙:ミラーコート・1色刷り
◎ジャンル:男性向
◎内容(ほぼ掲載順)
・表紙イラスト/真慧多昭彦(筆者)
・表紙2カット/七条乱雄斎
・中表紙イラスト/真慧多昭彦
・目次イラスト/七条乱雄斎
・オリジナル漫画「BORN IN THE NISHIAZABU」(8頁)七条乱雄斎
・オリジナル官能小説「阿部亜由美 帰り道の惨!」(6頁)
  ※豊川宗憲:文、とよまえ♡しょう子:絵
・イラスト集「めぐみだいすき♥」(9頁)
  ※真慧多昭彦(3点)、七条乱雄斎(6点)
・アニパロ漫画「CHRIS」(6頁)真慧多昭彦
・アニパロイラスト/握手0.5秒(2点)
・コラム「めぐみだいすき♥」(1頁)真慧多昭彦
・「Sagen der Werker -製作者の言-」(1頁)※編集後記に該当。
・表紙4イラスト/真慧多昭彦

「めぐみだいすき♥」というのは、当時、人気が出始めていた声優の林原めぐみが演じたキャラクターを題材とした特集です。
私の後記によると、特定の声優が演じたキャラクターに題材を絞って特集を組むというアイディアは、随分前からあったとあります。
何故、本誌でこのような特集をやることになったのか経緯はもう分かりませんが、林原めぐみを選んだのはI上と私が話し合った結果です。タイトルを考え出したのはA見だったと思います。

題材となった林原キャラは次のようになっています。
◎表紙「魔動王グランゾート」エヌマ
◎中表紙「らんま1/2」早乙女らんま
◎イラスト&カット
※七条乱雄斎
・「機動警察パトレイバー」桜山桃子
・「魔動王グランゾート」エヌマ
・「チンプイ」春日エリ
・「らんま1/2」早乙女らんま
・「魔神英雄伝ワタル」忍部ヒミコ
・「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」クェス・パラヤ
※真慧多昭彦
・「魔動王グランゾート」エヌマ
・「天空戦記シュラト」那羅王レンゲ
・「シティーハンター3」森脇美鈴
※握手0.5秒
・「アイドル天使ようこそようこ」山杜サキ
◎漫画
※真慧多昭彦
・「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」クリスチーナ・マッケンジー
◎表紙4「魔動王グランゾート」グリグリ

読者の皆様はもう分かりかと思いますが、クェス・パラヤを演じたのは林原めぐみではなく川村万梨阿です。
これはI上とふたりでネタを出し合っている際、私がどういう訳か勘違いしてI上にネタにすることを勧めた結果です。
間違いに気づいたのは本が発行されてからだいぶ後でした。
今でも非常に恥ずかしく思います。

七条乱雄斎の「BORN IN THE NISHIAZABU」は前号『GELBE SONNE 2』掲載の同名漫画の続編です。
私の漫画は相変わらずカットを連ねて吹き出しを入れただけの“漫画モドキ”ですね。

「Sagen der Werker -製作者の言-」にコメントが掲載されているのは、とよまえ♡しょう子・握手0.5秒・豊川宗憲・七条乱雄斎・監督市川崑・真慧多昭彦となっています(順不同)。
監督市川崑というのはベーカー街221Bから改名したA藤で、今号でも一部のタイトルの写植を担当しました。
とよまえ♡しょう子と握手0.5秒は「第11回」で述べた、A見の紹介で寄稿してくれたゲストです。

「BORN IN THE NISHIAZABU」より。
同じく「BORN IN THE NISHIAZABU」から。

《第12回「GELBE SONNE 3〈前編〉」おわり》

※文中敬称略

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