もっと校則はシンプルでいいのではないか
ブラック校則
2017年に、女子高校生が生まれつき茶色い髪を黒く染めるように強要されたことで身体的・精神的な苦痛を受けて不登校に至ったと主張、訴訟したことをきっかけにマスコミなどで大きく取り上げられるようになった。
そもそも教員の私としても「よくわからない校則」があります。
例えば「生徒だけでショッピングセンターなどの商業施設に行ってはならない」
友達とイオンに行くと校則違反?・・・そこで金銭トラブルになればよくないとは思うけど、それは違う問題では。
「校則」は追加は結構されるんですよ。「ツーブロック禁止」とか「くるぶしより短い靴下はいけない」とか。でも削除はされない。そうすると校則は増える一方。なぜ追加したか、その時の人は知っているけどそのうち誰も知らない謎の校則になってしまう。その結果、先生もよくわからない、生徒はもっとよくわからない校則が出来上がってしまう。
校則を一度精選すべきではないか
そもそも校則がややこしすぎるし、知らないことも多すぎると思っています。先生によって「え?こうじゃないの?」「私はこう思う」「それくらいいいじゃん」っていう校則はいらないのではないでしょうか。校則は教員が作りますが、ルールの見直しは生徒も加わってやるべきと思っています。「SIMPLE RULES」では「ルールの強化はトップダウンではいけない。実際に運用する人を加えて4〜6人で見直すべき」と書かれています。
校則(正確には心得)が3つだけの学校
「礼儀を大事にする」
「出会いを大切にする」
「自分を大切にする」
画期的な学校革命をおこなった桜丘中学校では、校則は廃止して3つの「心得」を設けているようです。いやいや、校則がなくては社会出てから困るのではと先生は反対しそうですが、社会はSociety5.0、学校は学校3.0という個別最適化へ向かっているのに、「みんな横並び」を強要しているのは逆に社会に合わなくなってきているんですよ。
子供たちが、幸せな3年間を送ることが一番大切だ。
この言葉に間違いはありませんが、実はこの「子供」をどう捉えるかが難しい(中略)
では「典型的な中学生」とはどんな中学生でしょうか?(中略)
今の中学生を見ても、そして自分たちが中学生だった頃を思い出してみても、一人一人全く違っていたことに気づくはずです。
考えてみれば当たり前のことで、一人一人、全く異なる人間です。この世のどこにも「典型的な中学生」など存在しないのです。
子供一人一人の個性が異なるように、「何が楽しいか」を決定するのは、校長でも学校でも教員でもなく、子供なのです。545人いたら545通りの「楽しさ」があるのです。でも545人全員に「学校にいけば何か楽しいことがある」と思って欲しいのです。 桜丘中学校西郷校長
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?