PDCAより断然早い「PDR仕事術」
学校でも近年PDCAサイクルを作り、実行するということが導入されています。教育計画もPDCA、テスト計画もPDCAなどなどです。私も学習の担当をしているときに
「テスト計画を立てるーPlan」
「テスト勉強をするーDo」
「テストを受けるーCheck」
「テストの結果から振り返りを行い、次回のテストの改善点を考えるーAction」
という感じでPDCAを活用していました。しかし、2年ほどやってみて「イマイチ」な感じがしていました。最近メンタリストDaiGoさんの動画「PDCAはもう古い」という動画を見て、その「イマイチ」感が「こういうところ」だなとわかったので今回はそのことを記事にします。
1、「イマイチ」なところ
①PDCAは遅い
やってみて1回しするのに時間がかかるととても感じました。前述のテスト計画なら1ヶ月ほど、学校の教育計画なら1年以上。一回りして「さてどうだった」「今後どうしたらいいか」は遅い。そして実行の後に2段階あるのも遅さを感じさせます。私は「これって実行とチェックをくっつけられないか?」「チェックと改善を一緒にできないか?」と考えたものです。そもそも、このPDCAという考えは製造業から生まれた考えであり、製造品の品質向上のためのものらしいです。同じものを作るときに、次のサイクルではより良いものをつくることを目的にしているのでそんなに早さはいらないってことですね。
②Planにかかっているけど、Planが立てづらい
PDCAの肝はPlanです。基本的には計画通りに実行することになるんですが、このPlanが立てづらい。
その原因は
「経験が浅い場合、良い計画がわからず立てられない」
「いろいろな要因で計画してもその通りにいかない」
「1年スパンで計画しても変化が大きく、計画の修正を頻繁にかけなくてはならない」
新型コロナウイルスの影響の大きさを誰が予測できたでしょうか。学校に貼ってあるPDCAの表は現在「真っ赤に訂正」されています。4、5月が休校で飛びましたから大幅な修正です。生徒が立てるテスト計画も「塾がいつある」とか「数学のテストのために何をどのくらいやったらいいか」とか把握していないことややってみないとわからないことなどで、計画はしてみるけど全然計画通り行かないことがほとんどでした。
2、PDCAを捨ててPDRを
変化に早く対応し、個人の成長につながる仕事術、PDRを紹介しましょう。最初に見ると「PとDは一緒でCとAの部分がRに置き換わってコンパクトになった」と考えると思いますが、残念ながら違います。同じなのはDoだけで他は別物。
P=Prep・D=Do・R=Review
①Prep プレップ 準備する
・これから自分は何をしようとしているのか?
・その行動の理由、目標、目的は何か?
・その行動はどのように行えばいいか?
・その行動に誰が関わるか?
・目標を達成するのに必要な情報や人は何か?
②Do ドゥー 実行する
・Prepで準備したことを実行します。
③Review レビュー 検証する
・どのくらいの時間がかかったか。
・準備通りに実行できたか。
・目標を終えた結果、前と比べて変化はあったか?
・実行して何かわかったことはあったか?
・次に同じようなことをやるときにもっと上手くやれることは何か?
3、PDRのメリット
①早い
PDRの最大のメリットはなんといっても早いことです。思い立ったらやってみようくらいの勢いで実行しましょう。プレップ(準備)にそんなに時間をかけずにできます。やろうとすることの期間全てを計画する必要はありません。実行するには「何を準備すればいいのか」が大事なので情報を集めれば5分もかからず終わることもあります。
②経験が積める
1回りが早いのでPDCAより多くの経験を積むことができます。やってみた結果、やめるという判断も改善して続けるいう判断も早くできます。続ける場合は、前回よりどうしたらうまくいくのかも経験から考えることができます。また、多くの経験から同じようなものをくっつけたり、全然違うと思っているものを転用したりできます。
4、まとめ
PDCAは古いというより、適した使い方をしないと計画倒れになる。
PDRは個人で使用する、変化に対応できる仕事術。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ちなみに私はこのPDR仕事術をなんとなく実践していました。考え方は「0秒で動け」に違いと思います。このPDR仕事術に関する書籍は私が検索したところありません。もう少し知りたいと思ったら動画ならDaiGoさん、書籍なら「0秒で動け」や「超時間術」を参考にするといいかと思います。