踊るインコは止まらない
小さい時から実家では鳥を飼っている.
現在は迷い鳥から家族になったオカメインコが,僕が実家に帰るたび”こいつは危険なやつじゃないか”と検分してくる.
鳥はすぐ忘れるのだ.
ここで少し不思議に思ったのは,以前飼っていたセキセイさんは嬉しいことがあった時頭を伸び縮みさせるダンス(通称:グヨグヨフンコフンコダンス)をよく踊っていたが,このオカメさんのそういう動きはみたことがない.
実は気づいていないだけで,嬉しいを示すダンスを踊っているのか?
肩に落とされたフンの温かさを感じながら,僕はネットの海に飛んだ.
1.グヨグヨフンコフンコダンス とは?
素晴らしいダンス
上の動画は永遠に見れてしまうグヨフンコダンスである.
長くなるので勝手に略したのである.
動画終盤,画面左端に移動したおかゆさん(セキセイインコ)が勢い余って体をグヨグヨ大きく動かしている.
これは嬉しいことや好きなものを見つけてテンションMAXになった時に現れるダンスで,すなわち最高なのである.
本当に永遠に見ていられるな.
2.インコの感情表現
犬や猫の感情がしっぽに現れるように,インコの場合は鳴き声(歌)やダンスにななどの行動に現れる.
つまり,彼らはミュージカルのように感情を伝えてくれているのだ.
なんて可愛いやつらなのだ.
また鳥の観察眼は鋭く,体調の変化や心境の変化にはいち早く気づいてくれる一面がある.
その代わりかまってもらえなかった時の荒れようは凄まじいものがあるが,
楽しい表現が賑やかな動物なのである.
ちなみに,怒られて反省した時にうなだれるのは一緒である.
3.学術研究としてのグヨフンコダンス
そんなインコの楽しいダンスだが,近年になってリズムに合わせる という能力があることが明らかになった.
この記事によると,リズムをとる(=音楽と運動が同調する) ということができるのは,ヒトを除くと
・オウムの仲間数種
・ゾウ一種
しか確認されていなかったが,このたびセキセイインコも同様にリズムに乗れることがわかったということだ.
つまり,人間とインコは音楽やリズムを通して喜びを分かち合える関係になれるのである.
なんだかおとぎ話のようだが,彼らのダンスもグルーヴに乗ったものだと考えると,感情と音楽が直結して表現となっている面で,
インコって音楽の天才なんじゃないかと思うのである.
4.最後に
結論としては,実家のオカメさんは踊りはしないものの,目を輝かせて歌うことでご機嫌を表しているという事らしい.
いろいろ書いたが,最終的に何が言いたいかというと,
インコをはじめとした鳥だっていいやつらだろ!?
かわいいだろ!?
ということを全身全霊でお伝えしたかったのである.
嬉しいことを嬉しいと表現する能力が,こんなに小さい鳥にも備わっている.
いろんな余計なものを抱え込んでしまう人間であっても,彼らのように全身を使って,
踊りながら生きていきたいとそう思うのである.