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2024漫画ベスト10【新連載縛り】

今年の映画ベスト10をそろそろ書くか〜と思っていたけど、そう言えば今年は印象的な漫画も沢山あったな…と思い、2024年から始まった新連載の中からベスト10を選んでみました。
webで読める作品が多いので気になったらぜひ読んでみて下さい。
(一部2023年開始の作品もあるけど大目に見てチョーダイ)


1.灰仭巫覡 (週刊少年マガジン)

「漫画版化物語」完結から1年、大暮維人の待望の新連載。
まずタイトルだが、初見では読めないし覚えにくい。「カイジンフゲキ」と読みます。
超絶技巧の作画はさらに進化して、とても週刊連載とは信じられないレベルに達している。
ストーリーは主人公の少年少女が荒ぶる神を鎮める舞「巫覡」で地域の平和を守る、というもの。
相変わらず大暮先生の描く女の子は可愛いし、主人公である仭の鬼太郎のようなルックスと飄々とした性格も良い。
日本ならではの土着信仰を独自に解釈したストーリーも超面白い。
文句無しの1位。

2.ふつうの軽音部 (ジャンプ+)

「次にくるマンガ大賞」web部門1位、「このマンガがすごい!」オトコ編2位と、すでに多方面から絶賛されている作品。おそらくアニメ化も水面下で進行中でしょう。

主人公の鳩野ちひろは美少女でも音楽の天才でもない、タイトル通りの普通の高校生。
でも努力家で人を惹きつける魅力があり、読んでいて応援したくなる。エモい演出が上手くて毎週の更新が楽しみな作品だ。
彼女達のガールズバンド「はーとぶれいく」とライバル鷹見のバンド「プロトコル」がどうなっていくのか見守りたい。

3.邪神の弁当屋さん (コミックDAYS)

元々は「実りと死を司る神ソランジュ」だったレイニーは、創造主の罰を受けて今は人間の姿で弁当屋をしている。
レイニーを中心とした人々の暮らしと食を描くほのぼのファンタジー。
シンプルな絵柄がとっても可愛くて、かつ個性的。
戦争と死の影が時折チラつく不穏な雰囲気もあり、これからの展開に目が離せない。

4.球神転生 (裏サンデー)

メジャーリーグで20年間、全ポジションを制覇した究極の野球人(アルティメット・ボーラー)王谷翔兵衛が世界連合を統治する、野球至上主義の世界。
主人公の永遠嶋魅州太(トワシマ・ミスタ)を始め、濃すぎるキャラクター達が熱い試合を繰り広げる、異色すぎる少年野球漫画。
最初の試合(投京都選抜vs零阪府選抜)が長すぎて終わる気配が無いが、どうなるやら。
(追記:連載終わっちゃった。でも綺麗な終わり方で良かった。永遠嶋ァ!)

5.平成敗残兵すみれちゃん (週刊ヤングマガジン)

元グラビアアイドルで無職のアラサー女子すみれちゃんが甥っ子の高校生の雄星と共に、同人コスプレ写真集で再起を図るコメディ。
トラブルメーカーなすみれちゃんのやらかしが面白かった作品だが、27話から登場した新キャラ「すしカルマ」こと颯子が登場してから人気が大爆発。あまりに痛々しいキャラでネットをザワつかせた。
前作「八雲さんは餌づけがしたい」とは全く違う作風で、里見U先生の新境地と言える。

6.かみあそび! (コミックDAYS)

TCG(トレーディングカードゲーム)という興味がない人には全く分からない世界を、ものすごい毒舌で描くコメディ。
なんせ第二話のタイトルが「お風呂に入ろう!」である。カードゲーマーは風呂に入らないから臭いという言説をネタにしつつ、主要キャラが全員女性なのでサービスシーンも入れられるという一石二鳥な展開。この作者天才か?

7.サンキューピッチ (ジャンプ+)

怪我により3球しか全力投球できない天才ピッチャーの桐山をチームに入れ、どう活躍させれば甲子園へ行けるか試行錯誤していく、全く新しい野球漫画。
前作「ハイパーインフレーション」も異質な漫画だったが、今回も高校野球というメジャーな題材をメチャクチャな頭脳戦スポーツ漫画に仕上げている。
エースの三馬先輩が作者の性癖を煮詰めたようなキャラクターで、現在主人公より目立っている。

8.ひまてん! (週刊少年ジャンプ)

現在の少年ジャンプのラブコメといえばアニメ化もした「アオのハコ」だが、今年新たに始まった「ひまてん!」もなかなか…いやかなり良い。
家事が得意で家事代行のバイトをする男子高校生の家守殿一(てんいち)と、女子高生ながらコスメ会社の社長でもある美野妃眞理(ひまり)。
ひまりが一人暮らしをしている自宅兼オフィスに殿一が家事代行に来た事で、2人の距離が段々と近づいていき…というベタベタな展開だが、そこがいい。
結局ラブコメって、ベタ展開をいかに恥ずかしがらずにやり切るかなんだよね。

9.放課後帰宅びより (webアクション)

学校の帰り道をいかに楽しく過ごすかを追求する「ハイパー帰宅部」を独りでやっているおもしれー女、通称「直帰ちゃん」と、サッカーをやっていたが怪我で挫折した舜くんのほのぼの帰宅ラブコメ。
直帰ちゃんみたいなちょっと変わった子が自身の恋心を自覚しだすの、いいよね…。

10.巡る遊星 (となりのヤングジャンプ)

売れないお笑い芸人でネタ作り担当の遊星は、彼女に見限られ家を追い出され、組んでいたトリオも解散する。30歳になりもう後がないと、以前から考えていた脚本家になるべく再起を図るが…というストーリー。
主人公含めて登場人物が嫌なヤツだらけでドロドロの人間関係なのに、不思議とグイグイ読まされる魅力がある。今後どう展開していくか楽しみだ。


はい、以上が個人的ベスト10でした。
新連載縛りだったのでまだ読んだ事がない作品も多かったのでは?
よかったら今年面白かった漫画、教えて下さい。

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