【第12回】効いてる気がする安眠Tips(おまけ)
こんにちは。
あけましておめでとうございます。
2025年が私も、皆さんも、ぐっすり安眠できる一年でありますように。
「次からまた不眠症を克服するまでの話に戻りますね」と前回おしらせしてましたが、そういえば、いつもバナーを作ってくれているrinoちゃんから、「いつか使ってくださいね!」ととっても可愛いバナーをいただいていたのを思い出して、「眠りのためのTips」を書きたくなってしまいました(だって、すごく可愛いバナーだから、PCに眠らしておくのはもったいない!)。
不眠症に陥ってから、「もしかしたら効くかも…?」と藁にもすがる思いで世の中に転がっているいろんな安眠Tipsを試し続けてきた私…
・目をつぶって眼球を左右に動かし続ける
・ホットミルクにカルダモンパウダーを入れて飲む
・前頭葉の部分を氷枕で冷やす
・目の奥に意識を集中させ続ける
・意識が遠のくまで呼吸を数え続ける
・三陰交というツボにお灸をすえる
なかには、今思い出すと笑っちゃうようなものもありますが、どれもこれも一時期真剣に試してたんです…
山のように試したTipsの中で、本当に効いたかどうかわからないけど、安眠できるようになった今でもずっと続けているものを今回はご紹介しようと思います。
座談会でご紹介したTips同様、気になるものが一つでもあったら、期待しないで試してみてくださいね。
「棺の中の姿勢」で眠る
ベッドに入ってから入眠までどんな姿勢をとるか。
これは不眠症の人にとっては大問題だと思います。
左が下の横向きか、右が下の横向きか、顔だけ横で身体はうつ伏せか、その時顔は左右どちら向きにするか、あるいは仰向けか。入眠にものすごく影響するような気もするし、全然影響しない気もする姿勢の問題。
私はずーっと「左が下の横向き」じゃないと眠れないと思い込んでいました(笑)。そして抱き枕を右足で押さえる姿勢じゃないと自分はダメなんだと信じ込んでいました。
その思い込みが氷解したのが、父親の寝姿を目にした時。
父は昔からいつでもどこでも熟睡できるタイプ。ある時、父が寝ている様子をふと見ると、まさに「棺の中の姿勢」で 「えっ!死んでるの!?」と見ているこちらが不安になるほどとても安らかに熟睡していました。
その様子を見て、「なるほど、マネしてみよう」とやってみたところいい感じに入眠できたので、以来私も毎晩「棺の中の姿勢」で寝ています。
つまり、永遠の眠りについている人のようにまっすぐ仰向けになり、手は胸の下のあたりで組む。これが「棺の中の姿勢」です。
「胸の下で手を組む」というのが重要である気がしています。一種の祈りのポーズでもあると思うのですが、やると、なんだか急に心がスーッと落ち着くのです。
首を温める
不眠症で悩んでいた頃は、身体のいろんな部分を温めたり冷やしたりして実験を繰り返していました。
で、長年の研究の結果、
「温めるのは首がよい」という結論に至りました。
何で温めるかは季節によって快適なものを選べばいいと思いますが、私は一年中薄めのバスタオルを首に巻いて寝ています(これは風邪予防にもなります)。
で、真夏でなければ、小林製薬さんの肩専用カイロ「肩ホットン」を首と肩の間くらいに貼って眠るとすごく効く気がします。このカイロ、重みがあるせいか粘着力が朝まで持たないので、上向きの姿勢で枕と肩の間に挟むのがおすすめです。
実は私、だいたい夜中に1回、3時くらいにトイレで目が覚めちゃうのですが「肩ホットン」をつけている夜は途中で起きることがない気がします。肩こりも楽になりますし、よかったらお試しください。
足は冷やす
そして「冷やすのは足がよい」という結論も(一応)得られました。
だいたい睡眠関連の本には、身体が入眠モードに入ると、心部体温を下げようとして手足が温かくなるというようなことが書いてあります。「足を冷やす」という行為が、そのプロセス全体にどんなふうに作用するのかはよくわからないのですが、足は温めるよりは冷やすが方が入眠がスムーズになる気がしています。
では、どうやって冷やしているかというと、真夏は氷枕に足先を乗せて寝ています。氷枕といっても、アイスノンにタオルを巻いているだけです。冬はさすがに氷枕は冷たすぎるので、単に布団から足先をちょこんと出したまま寝ています。
「冷やす」という点では、前頭葉のあたりを冷やすことに凝っていた時期もありました。
マジックテープ付きの頭をぐるっと包めるタイプの氷枕で、おでことその上の部分を重点的に冷やして寝ていました。
旅行にも持ち歩いてホテルの冷凍庫で、キンキンに冷やして入眠に備えるほど徹底して実践していたTipsですが、果たして効いたのかどうかは今でもよくわかりません。
確かに、おでこの部分をキンキンに冷やすとあまり考えごとをしなくなり、頭がぼーっとした状態にはなりますし、実際にとある睡眠道場のような施設では実践されている方法のようです。
それにしても、まあ、不眠症のどん底の時期は、温めたり冷やしたり、冷やしたり温めたり忙しかったのですね…
アイマスクをつける
これはもともと「眠れないまま、空が白み始めた時の絶望感」を和らげるために始めた習慣でした。
眠れていても、眠れていなくても、途中で目が覚めてしまっても、そのあとなかなか寝つけなくても、できるだけ心穏やかな状態でいたい。そのためには「時間の経過を感じさせてしまう光の情報を遮断すべき」という結論に達してアイマスクをつけ始めました。
どんなアイマスクでもいいと思いますが、私が長年愛用しているのはこれ。
「めぐりズム」のホットアイマスクシリーズは、不眠がちな人の間では根強い人気のあるヒット商品だと思います(「これがないと眠れない!」という人は実は結構いるんじゃないかな…)。
「眠りにはラベンダーの香り」というイメージがあるので、結構長い間ラベンダー一択だったのですが、なんとなく飽きて、シトラス、サクラ、ゼラニウム、カモミールといろいろ試した末、今はローズに落ち着いています。
蒸気が出て温かいのは装着して20分間ほどですが、そのまま朝まで単なるアイマスクとしてつけ続けます。旅行や帰省にも欠かせないマストアイテムで、自宅には常にストックしています。忘れても、最近ではコンビニで一袋単位で売っているので本当に助かります。
不眠症の強い味方。花王さん、素晴らしい商品を本当にありがとうございます。足を向けては眠れません。
ストレッチで肩甲骨をほぐす
これはかれこれ5年くらい続けている、ロングランTips。
確か、不眠症のどん底にいた頃に本屋で立ち読みした睡眠本(タイトルを失念してしまいました…)に書いてあったものです。
ストレッチポールや丸めたバスタオルを背骨にそって敷いた状態で、仰向けに寝転び、両手を頭の上から腰の横へ動かす。ただそれを延々を続けるという超シンプルなストレッチです。実際の本にはもっと複雑なストレッチが紹介されていたかもしれませんが、5年が経過して、私の習慣として残っているのは、この部分だけ(笑)。
これを眠る前に必ず最低100回はやります。
やってみるとわかりますが、めちゃくちゃ気持ちいいので、気づいたら150回くらいやっていることもあります。肩がコキコキ鳴る音を聞きながら「いーち、にーい、さーん」と心の中で「ひゃく」まで数えているうちに、脳みそもちょうどいい感じに鎮まり眠る準備が整います。
このストレッチで肩から肩甲骨のあたりをほぐしておくと、眠りが深くなり、起きた時に身体が軽い気がします。
純粋に気持ちよく、やらずにはいられないので毎晩続けているTipsなので(たぶん、死ぬまで続けてると思います)、気になったらお試しください。筋トレは続かなくても、快楽に包まれるこのストレッチなら続くはず!
時間はスマホで確認しない
以前は、時刻を確認したり、目覚ましアラームをセットしたりするのにスマホを使っていましたが、ある時「安眠のためにスマホは20:00にOFFにする!」と一念発起してからは、代わりにこの手のひらサイズの小さな時計を愛用しています。
ビックカメラのポイントで買った、めちゃくちゃ安いトラベルクロック。アラーム機能しかついていない、なんの変哲もない時計です。
そして、アラームをセットして枕の横に置いたら、あとはアラーム鳴るまで絶対に時刻は見ない。夜中にトイレで起きて「今、何時なんだろ?」と気になっても、「アラームが鳴るまでは、何時だっていいじゃないか!」と思い直してすぐに眠りの世界に戻ります。
旅行や帰省にもいつも持っていく必需品です。
「効く気がする」でいいじゃないか
こうして、私が眠れる(ような気がする)Tipsについて熱く語り、それを毎日せっせと実践していると、だいたい熟睡タイプの親族からは「気のせいでしょ」「思い込みでしょ」「プラセボでしょ」と嗤われるのですが、
それの何が悪いのでしょうか(笑)。
「効く気がする」ならそれで十分じゃないか。
世の中に星の数ほどある安眠のためのTipsから、一つでも「効く気がする」と信じられる(無害な)ものが見つかったなら、それはとても幸せなことです。それにすがって、少しでも眠れるならそれでいいじゃないですか。
不眠症の人の、バカバカしくも愛おしい試行錯誤の数々を、温かく見守ってほしいものだと思います。
さて、「効く気がするTips」を披露した後は、今度こそ不眠症を克服するまでの話に戻りますね!
今回も読んでくださって、ありがとうございます。