映画評論独り言 鬼はさまよう
つくづく韓国のシリアルキラーサスペンス映画のクオリティーは一定以上を保っていて感心しました。当然、吐いて捨てるほどのダメ映画が韓国にも存在するのでしょうが、邦画やハリウッド映画にはない重苦しさが存在しています。
さて本作は殺人犯とその殺人犯に妹を殺された刑事、その妹の旦那の3人がそれぞれ入り乱れた感情と争いを描いた作品ですが、序盤に犯人が捕まるので、先の展開が読めません。通常はここから楽しくなっていくはずですが、少々中弛みを挟んで真相が見えてくると怒涛の後半になだれ込んでいきます。中盤にもう少し緊張感を持たせるべきだったと思いますが許せる範囲内です。(内容には全く関係ありませんが、韓国警察へのツッコミどころはいつもの感じです)想像出来る結末が待っていますが、観客はこの結末しか納得しないのも事実。重苦しい作品なのでもっとオドロオドロしくするか、バトルをもう少し派手にすべきだったと思います。まとまりしすぎちゃったかな。評点 56
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