北欧3都の美術館に行きたくなる展覧会
スウェーデン国立美術館、ノルウェー国立美術館、フィランド国立アテネウム美術館のコレクションを展示する展覧会がSOMPO美術館で開催されています。北欧の絵画をまとめて鑑賞するのは初めてです。3都の美術館に行きたくなる展覧会です。
5Fは風景画を中心とした「自然の力」、4Fは北欧の民話を題材にした作品を展示する「魔力の宿る森ー北欧美術における英雄と妖精」、3Fは都市の風景を描いた作品を展示する「都市ー現実世界を描く」の3つのテーマで展示されています。
北欧は緯度が高いため日光が斜めに照るので、サングラスが必要になるような光が眩しい描写や、日光が乏しく薄暗い光の加減など、北欧らしいと思いましたが、「滝と岩場」など見たことがない風景画に釘付けになりました。初めて訪れた土地の風景に感嘆するように。
スウェーデンとノルウェーは旅行で行ったことがありますが、ストックホルムとオスロ、そこに至る途中の車からの車窓しか見たことがなく、森や岩場などは見たことがありません。
4Fにはムンクの作品が展示されています。オスロでムンクの美術館には行きましたが、国立美術館には行かず、ストックホルムでも美術館には立ち寄りませんでした。
4Fで刮目したのは北欧神話や民話を描いた絵画です。日本で言えば「妖怪伝説」かもしれませんが、森の妖精、トロルという怪物などがテーマになっています。ムーミンが生まれた北欧の空気感が伝わってくるようです。
キッテルセンの作品を映像化した上映は必見です。民話の世界に没入してしまいます。
か
3Fの展示はストックホルムなどの都市を描いた風景画です。行ったことがあるので、こんな風景だったなあ、と懐かしく思いました。
旅行した時は、それぞれの都市に2泊だけだったので、ムンクの美術館以外は美術館に行く時間がありませんでした。ストックホルム、オスロの観光地を巡るだけで精一杯でした。
それに加えて、北欧の絵画を軽視していたのかもしれません。
今回、3つの美術館から十数点のコレクションが持ち寄られていますが、美術館の所蔵品のごくごく一部です。もっともっと観てみたいと思いました。
とりわけ、北欧の神話・民話を題材にした作品に強く惹かれたので、北欧3都の美術館に行って、神秘の世界に浸ってみたいです。
3都だけでなく、ぜひ森にも行ってみたいです。
そんなことを想起させる展覧会です。
以下は、コペンハーゲン⇒ストックホルム⇒オスロ⇒コペンハーゲン、と車で旅行した時の写真です。