【BL二次小説(R18)】 言えない秘密②
いつもならはぐらかされる事も、デレ北状態の今なら本音を聞き出せる……!
オレは抱き付いたままのデレ北の頭を撫でながら色々質問してみることにした。
「オレのこと好きってホント?」
「好きィ。初めて出逢った時からずっとずっと好きィ」
「初めて出逢った時から?でも告った時一度断られたんだけど……」
「恥ずかしかったからァ。ホントはすげー嬉しかったン」
そ、そうだったのか。
挫けず再アタックして良かった。
「毎日会いたいってホント?」
「大学入ってから急に忙しい忙しいって……。新開のバカ。浮気しちゃヤダァ」
「浮気なんかするわけないだろ。オレだってホントは毎日会いたいんだ。けどおめさんだって部活もバイトもあるし迷惑かなって……」
「会って。毎日。ンで、抱いて。いつも抱いて」
抱いて……!?
そんなセリフを靖友から聞けるとは!
すげぇ!
デレ北すげぇ!
当時初エッチまで漕ぎ着けるのに一体どれだけ苦労したことか。
その後だって、求めても毎回嫌だ嫌だって拒まれて……。
嫌われてるんだと思ってたよオレ。
なんだ!
ホントは靖友だってヤりたかったのかよ!
なんという現実と本音のギャップ。
衝撃の事実とはこのことか。
今日こうして本音を聞けなかったら、ずっと誤解したまま下手したら破局してたかもしれないじゃないか。
危ねぇ危ねぇ。
オレは改めてツンデレと付き合うことの難易度の高さを実感した。
いや、靖友はツンだけでも充分魅力的だ。
だからオレは惚れたんだ。
しかしデレを知ってしまった今、益々靖友の魅力にハマってしまった。
「新開ィ……」
「!」
デレ北がオレの頬に吸い付いてきた。
靖友の方からキスしてくれるなんて初めてだ。
なんだか今までの苦労が全て報われた気がして、感激で涙が出てきた。
「靖友……。今日は嫌がらないのか?」
「好きィ。新開……」
靖友はオレの耳をベロンと舐めた。
「!」
もう堪らない。
オレは靖友の唇に思い切りかぶり付き、舌を挿入した。
「ンン……」
デレ北がオレの舌を吸っている。
靖友はそんなことしてくれなかった。
靖友なのに靖友じゃない。
奇妙な気分を覚えながら、オレは無心にデレ北と舌を絡め合った。