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空想巡り巡って、

私は時々、ある空想をする。
それは目が覚めたら中学校の入学式の日にタイムスリップしているというものだ。

そこから、人生をやり直していく。

苦手だった英語から逃げずに向き合うこと。
恐怖政治を敷いていた部活の顧問に一度は反抗すること。
あの男の子とは付き合わないこと。
すぐ泣かないこと。

高校は同じ高校に入学し、その後は専門学校ではなく秋田の大学に行く。
そこで留学もしたい。

大学卒業後は、今の旦那とは出会っても付き合わないこと。

そんな事を布団の中で考える。
大抵、同じような内容だ。

ただ、ひとつ問題があって
過去に戻れたとしても、旦那と結婚しない限り、息子には会えないことだ。

ここで、空想は一旦止まってしまう。

うーん。過去に戻って、今でも思い出すと胸がざわざわするような事を訂正していったとしても、その先に自分が思い描いた未来があったとしても、息子に会えないのなら、そんな未来は無くていい。

という結論に達してしまう。

空想なのだから、そこまで考えなくてもいいだろうとも思うのだが、空想であっても自分の世界から息子が消えてしまうのは胸が裂かれそうになる。

だから、結局、今が一番いいんだ。

と、

空想が巡り巡ってこれで落ち着いてしまう。





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