いつか凪🌊になっていく夫婦の軌跡。。。🥺💘

今から遥か昔の40年前に私と主人は結婚した。お見合い結婚である。

特別に主人に気に入られた訳ではなく、会って4度目には結婚式を挙げていた。

とは言っても、一度会うと次の日も会ったりしたので通算知り合って12日目には新婚旅行の飛行機✈️の中だった。

ふくよかな顔立ちに温厚で穏やかな性格。お見合いで断られたことはなかったそうだ。

学識も教養も兼ね備え、その上に経済力もあれば断る人はいないだろう。

20回お見合いして20回断り、私は21回目の相手だった。

特段私が気に入った訳ではなく、たまたま彼には好きな人がいて、その彼女とのことを反対されていたらしいがその彼女とは別れられなかったかららしい。

では、なぜ私と結婚したのか⁉️

それは彼女が別の男性と結婚した為、やけくそで私と結婚したのだろう。

私にとっては甚だ失礼な話だ。

夫は一人息子。その為当初は夫の両親と別居ということだったのに、話がいつの間にかすり替えられ同居することになった。

家には住み込みの女中さんがいて、私はなにもしなくても良かった。

女中さんがお掃除から庭掃除、料理の下ごしらえから後片付けまで全てしてくれた。

私はと言えば、お料理を作ることと、自分の部屋の掃除だけ。

なに不自由ない生活のように思えるだろうけど、ところがどっこい😱

わたしには新婚生活と言うものが全くなかったのだった。

夫は私と結婚する前から彼女とは別に愛人がいて結婚後も切れることなく続いていた。

それを知ったのは、娘が生まれる少し前に匿名である女性から私にかかってきた電話で夫の浮気を知らされた。

まさに青天の霹靂❗

私はその事を誰にも打ち明けられず、余りの心労から一月早い早産になってしまったのだった。

最悪なのはお産したその日にも愛人のところに行かれた時は流石に悲しさで一睡も眠ることが出来ず、精神的ショックから体調を崩し、3年目にある手術をすることになった。

私はその時まだ27歳だった。

その3年間ずっと苦しかった。少し帰りが遅いと愛人のところに行ってるのではと疑心暗鬼になり、心はいつも乱されたままだった。

でも、その3年間の苦しみから解放される出来事が起こった。

それは私が入院している時に夫が夜中にこっそり訪ねてきて、愛人とは腐れ縁で繋がっていただけでお前が一番大事だったと…

その言葉を聞いた時、苦しみから解放された。

だが、それからの人生の大半は夫の浮気で悩まされる人生の繰り返しだった。

だったら、別れたらいいのと思うでしょう…

確かにそう言われたら別れた方がいいに決まっている。

でも、夫には夫にしかない魅力があるのです。

亡くなった義父は商才があり、事業を日本だけではなく、近場の海外にも広げ、亡くなってから夫は事業を引き継いだ。

夫は事業を拡張することはなかったが、しっかりと先代が残した事業を守り、ひとつの財産も減らすことなく、今も守っている。

今は確かに事業は○○○禍で縮小され、海外に行けないのでリモートで仕事をこなしている。

昔、海外での事業である事件が起こり、その社員の処分について決断をしなければならない時があった。

夫は私にはしごとの話は一切しない。だから私も一切聞かない。

それは夫婦の暗黙のルール。仕事には口をださないというもの。

その時、その社員は人として犯しては行けない人道的ミスをしたのだった。

なぜ私がそのことを知ったかといえば、その社員から私宛に手紙が届き、わたしには、まだこれから大学に行かす娘や子供がいるので奥さんから社長にとりなしてほしいというものだ？った。

私はその手紙を夫にみせたが、夫はそうかと一言言って終わった。

後日どうなったかと幹部から話を聞くとその決断はわたしには英断に思えた。

事業というのは鹿を追って山を観ずでは経営というものは務まらない。

結局その社員は首を切られた。

その理由は前例を作ってはいけないということだった。

実はその会社というのは会社ではなく学校です。

人を教育する場の教師が研修に行く途中に小学生に接触し、大丈夫だったので子供を放置し研修に向かったという。

今朝起きるとキッチンのポトスの葉っぱ🍃に埃が被っていたので一枚一枚丁寧に拭いてあげると心なしか元気になったように見えた…

教育者たるもの、まず人命を優先し病院につれていくべき行動を取らなかったのだった。

それを一部始終を観ていた人が学校に通報したことで事件がわかったのだった。

私は温情で一度の過ちを許すと思っていたが思わぬ結論に驚いたが確かに教育者としてはあるまじき行為。

夫の判断はただしいと思った。

その後の人生、相変わらず夫は浮気三昧だったが、家庭を壊してまでの浮気ではないと分かった時、なぜかその浮気を許せたのです。

もうすぐ結婚生活も40年。紆余曲折の人生。

悔しくって泣いたあの日。愛人に会いに行ったあの日。胸が張り裂けそうになったあの日。今はみんな想い出。

私は夫より１日だけ早く死にたい。
だって、あの人(夫)を見送るなんてできないから。

40年経った今も夫を愛しています。
そう思える自分も好きだし、そう思わせてくれる夫はもっと好きです。

最後に私は死ぬ時夫に贈る言葉があるのです。

それは、
『今まで、こんな至らない私に長く付き合ってくれてありがとう』と。。。🥺💘