あらっ、息子がちょっと変に…❷
自由な都立に行きたいと高校受験はしたものの合格出来なかったので、いやいや高等部に進学した息子だったが、義務教育だった中学とは全く勝手が違っていた。
2回遅刻したことで皆勤賞が駄目になった途端学校を休むことが多くなり、馬術の試合に出るための公休なのに試合に行かずさぼる等馬術部の活動にも興味を失い、いつのまにかやめていた。
高校一年のクラスで一緒になった、留年してきたイケメンの先輩に傾倒し、夜の遊びに目覚めたようだった。
夜遅くまで帰ってこない日が続き、何が起こっているのだろうと不安で仕方なかった。夫に相談しても、「男の子だから大丈夫。大したことない、心配しすぎ。」と返されるだけだったが、毎日不安は募っていった。
学校からは相変わらず成績不良、素行不良で呼び出しが続いていた。
そんな生活を送っていたので、二年には進級出来ず留年。同級生が二年生になったのに自分は一年という鬱積した気持ちと学校と先生に対する反発もあり、生活はますます乱れていった。
夜帰ってこない日もあり、「何か悪いことをしていたらどうしよう」と思い始めると鼓動が激しくなり眠れなくなった。
このままでは私がどうにかなってしまうと思ったので、カウンセリングを受けることにした。
カウンセリングで真っ先に言われたことは、「○○君は大丈夫。何も心配する必要はありません。彼は自分の力で人生を切り開いていけます。お母さん、今のままでは幸せになれないよとあなたに教えてくれているんです。これからは彼がしたいということはすべてやらせてあげて下さい。どんな理不尽なことでも、どんなにお金がかかっても。」だった。
藁にもすがる気持ちで行ったカウンセリングの先生の言葉だったので、素直に従った。携帯代が8万円でも、夜帰ってこなくても静かに見守った。欲しいと言ったものもすべて買い与えた。
幸いなことに、私は月1のカウンセリングと自律訓練法の習得によって眠れるようになったきたので、かなり落ち着いてきた。でも、息子のことが気になって仕方ない。取り越し苦労は潜在意識への悪い命令とわかっていても、いろいろ考えてしまう。
そこで、私は自分に手をかけてみることにした。見た目を変えてみようとダイエットをしたり、メイクや髪型にも力をいれた。
すると、面白いように変わり、まわりの人の態度も変わってきた。一言で言うと、大切に扱ってもらえるようになったのである。
どんなに一生懸命努力しても、子供は裏切るが、自分の身体は裏切らない!
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