社内教育で各個人へ特別レッスンしてるとコストが爆発して会社潰れますよ?
私がプログラマーとして管理職をしていてぶつかった問題は次の3点です。
採用しても3年続く人は希少である
入ってくる人それぞれのレベルに差があり過ぎる
個人を教育しても退職されると全て無駄になる
これらの解決方法として最も合理的な方法とは何でしょうか?
個人へのマンツーマン教育は非常にコストが高く、時期を外して新人が入っくるとまた同じように教育をして行かなければなりません…
そのコストは採用のたびに積み重なり、直接上長の負担となります。
教育だけに留まらず、日々のタスクの切り出し、コードの書き直しなど、毎日とんでもない残業をしていて、人間らしい暮らしなど最後まで出来ませんでした。
事業活動において、これほど無駄なことがあるでしょうか?
このような莫大な教育コストを払うのであれば、会社としてもっとコンパクトに教育できるよう仕組み化するべきです。
特に、教育員としてのポジションを設定されず通常通りにタスクを振られる管理職であればこれは罰ゲームでしかありません。
より良い組織を作るには、より良い組織フレームワークを作成することが経営者、または管理者に求められる必須スキルであると私は考えています。
教育資料作成に必要なこと
まず、まともな経営をしていることが大前提です。
しっかりと考えて組織化され、必要な場所に必要な人材が配置されており、意思決定フローが明確であること。
私はそれをやらない経営者を知っていますが、社内には意思決定フローも何も整備されず、それぞれが独自の判断で配置につき、組織というよりもまるで養殖場のような環境で、私は採用面談を担当するたびに心苦しい思いをしていました。
私がその現場を辞める決断をした時、同時にサポート担当と同僚が一斉に退職しました。同僚に関しては当然だと思います。そもそも60もある実行環境を一人で管理していましたから、その引き継ぎなんて誰もやりたくはないでしょう。
そんな膨大な資料を完璧に書ける訳もなく、社内に残ったのはこれまた膨大な環境を保守しているエンジニア一人のみ。継続は困難を極めると思います。
はっきり言うと、社会の迷惑なのでそう言う会社はどうぞ潰れて下さい。
そんな現場では教育資料なんてまず作れません。
個人教育はほどほどに、教育資料を作成する
それぞれの配置でどのようにタスクが発生し、どのようなフローで解決策を出し、どのように処理するか。
組織フレームワークが定まっていれば、それを書き出すのは容易でしょう。
少しはしっかりとフレームワーク化できず「いい感じに」対応するしかない事もあると思いますが、それはそれで書き出せばいいですし、そもそも意思決定フローが定まっているなら問題ありません。
必要なのは「そのポジションでどういう知識が必要で、どういう風に処理すべきか」ということなので、それを書き出せば引き継ぎに支障はないはず。
実際の対応方法なんて人それぞれでいいと思いますし、時代によって変化する部分もあるためそこまでガチガチに固めてしまわない方が良いと思います。
人が移り変わることを前提として必要な知識を書き出し、組織フレームワークを構築する。
あとは入ってきた人が最適解を導き出して行動するだけです。
上長はそれを評価し、ダメなことはダメだと教える。
どうでしょう?
無駄な力が抜けて良い組織にできそうではありませんか?
要するに組織フレームワークが必要なのであって、細かい判断は各個人がスキルを発揮する余地とすれば問題ないと言うことですね。
今ならそれをマンツーマンでレッスンするなんて無駄だと理解できるでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?