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ふたりはキュアッキュア「CURE」20240806
子どもの頃、サイコスリラーが流行っていた。
「羊たちの沈黙」「セブン」「ケイゾク」「多重人格探偵サイコ」「MONSTER」とか。
所謂
「壁に『おれを止めてくれ』と血で書かれている」
「イケメンがボソボソ心理学を語る」
的な作品。
自分はモロにそういう作品の洗礼を浴びた。
全力で中2だった自分にとってサイコスリラーにでてくる犯人はそれはもうとても魅力的で。
腕力では全く勝てないけど言動で相手をコントロールできるぜ
かっこいいぜ
自分はそういうのなんか得意な気がするぜ
と本気で思っていた。
そんな人間が大人になってやっと見た「CURE」。
とーっても見てよかった。
名作と呼ばれるのも納得。
カメラワーク
画づくり
ロケーション
とにかくいい。
上記したような所謂そういうサイコスリラー作品なんだけど、その中でも本物。むしろこれこそが原点なのか。と思わせる凄みがあった。
中でも大人になると「ボソボソ言ってんじゃねぇ!」と思ってしまいそうなの所をそう思わせない若萩原聖人の力。
中2の時に見てたら同じコートを買っていただろう。
恐ろしい。
そして全てを統べる役所広司の役所広司力。
役所広司に怒鳴られたら俺、おしっこちびっちゃうよ。と思った。