20230126【これは納得の動機】「そして誰もいなくなった」
折角だし古典中の古典を抑えておこう、と思って手を出したアガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」。
「見立て殺人」の代表作とも言われる作品ということで、
「この本がなければ、ミステリーにおける中2極まりない犯行の数々も生まれなかったことだろう」
とありがたみを感じつつ読んだ(聞いた)。
あまりに都合のいい展開の連続に
「ハッハーン、これは『そもそも犯人の脳内で起きた出来事でした』的なメタオチですね」
と思っていたが全くそんなことはなく。
オチを知るとこれはなるほど、中2的犯行を納得させるだけの中2的犯行動機。
トリックというか、そこのストレートさになんかハッとさせられた。
「お米って美味しいから、白米で食べるのが一番ですよね」的な、
そんな普通の納得があった。