勝手に幸せになっても家族でいたい「スロウトレイン」20250102
「野木亜紀子脚本作品はいいぞ」
という話をたまたま年末に聞いていて。
普段ドラマをほぼ見ない人間なのですが「正月のやることのない実家。ホームドラマを見て家族について考えるのもいいものだろう」と思い見ました。
とにかくうっとりでした。
仲のいい姉弟
江の島の風景
味わい深い家
百目鬼…
「お正月に野木亜紀子さんが見せてくれた美しい夢」のようなドラマでした。
以下、その後、深夜に個人的な憂鬱についてぼんやり考えたことに。
このドラマでは「そもそも親がいない」ことであらゆる親と家族、そして子孫にまつわるめんどくささが描かれていません。
そんな特殊な環境で育った家族だからこその「家族の為ではなく、勝手に幸せになろう」というメッセージです。
旧来の家族の機能を外れ、それでも繋がり続けられる「限りなく友人に近い家族」となれるのなら「令和の生きやすさ」に辿り着けるのでしょうか。
これからの「新時代のホームドラマ」で描かれる家族とは。
この年末年始、帰省した先で家族からのプレッシャーにさらされている独身者としては考えさせられるものがありました。