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三日坊主日記 vol.190 『コーヒー農園見学』

知人が作ったコーヒー農園を見学してきた。


数年前にまずは沖縄ではじめて、今度は京都でも観光農園をはじめたというので猛暑の中行ってきた。京都南部の男山の麓にあるちいさな農園は、手作り感あふれるこじんまりした作り。石清水八幡宮の社名になった、男山の中腹から湧き出る岩清水の水路がすぐ横を通り、この水を利用して栽培されている。まだ収穫には至ってないらしいが、さぞかし厳かな味のコーヒーができるのだろう。


我が家にはコーヒーの木が一本だけある。息子たちがまだ小学生の頃、各々買った苗のうち一本だけが生き残っているのである。もうかれこれ20年にもなるのにまだ一度も花が咲かないし、もちろん実もつけない。まあ、農園を目指しているわけでもないし、自分で育てた豆でコーヒーを飲みたいわけでもないんで(いや、できるもんなら飲みたい)放置していたんだけど、いい機会なので勉強しようと思い立ったのだ。


この農園にある何十本という木々は、一目見ただけで我が家のそれとはフォルムが全然違う。うちのはひょろひょろと頼りなく上に伸びているが、農園のコーヒーはがっしりと横に多くの枝を張っている。そしてどの枝にもぎっしりと蕾がついている。うちの木を見ていても、どこにどう花が咲いて実がなるのか全く想像できないが、農園で立派に枝を張った木たちを見ると実の収穫も想像できるのだ。


どうしてこうも違うんだろうかといろいろと話を聞いていると、我が家の育て方は問題だらけだったようだ。日の当て方、剪定、水、肥料、などなどなど。そもそもコーヒーの木の育つ環境や性質などを全くわかっていなかったことが、よくわかった。どうやらうちの木は、間違った育てられ方をしてすっかりコーヒーらしくない子に育ってしまっていたようだ。かわいそうに。


問題は山積みだけど、今からでも全然遅くない。立派なコーヒーに育てることにしよう。我が家で育てたコーヒー豆を収穫し、自家焙煎してコーヒーとして飲める日を楽しみにして。久しぶりに石清水八幡宮にも参拝できたし、暑い中行ってよかったのだ。


農園の見学を終えて、せっかくだからと暑い中松花堂まで歩いたんだけど、またいつものやつをやってしまったのであった。


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