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三日坊主日記 vol.256 『TOKU with HIMI, LOVE & PEACE』

何年ぶりだろう。かなり久しぶりにLIVEへ行った。


JAZZヴォーカリスト&フリューゲルホーンプレーヤーのTOKUと、俳優としても活躍するHIMIのコラボレーションにお誘いいただき行ってきた。僕は音楽は好きなんだけど、聴くジャンルというかアーティストが限られているというか、それを広げる努力をしないというか、昔なにかの広告コピーであった「10代で口ずさんだ歌を、人は一生、口ずさむ。」というのを地でいくような人間で、最近のLIVEにはほとんど行かない。


いやしかし、音楽は常に聴いている。仕事でももちろん深く関わることが多い。ただ、LIVEのあの一曲目から総立ちというのがどうも苦手なのだ。演劇のスタンディングオベーションにもいえることなんだけど、いや、そこは各自のノリでいいんじゃないの?自由にさせてよ。って感じのあの同調圧力的な。


一曲目から総立ちになってしまうと、座ってる僕は前の人のお尻しか見えなくなる。キレイなお姉さんの後ろ姿ならいいけど(これってセクハラ?)、野郎の背中や尻は見たくないのである。まあ、ひとことでいうとノリが良くない人なのだ。というか、マイペース。これでも10代の頃はバンドを組み、音楽で生きていけたらいいなぁなんて思う時期もあったのに笑。


しかし、昨日はゆっくりと座って、ロングカクテルなんかを飲みながら優雅にJAZZを聴くという、僕には最適で最高の環境でした。ありがとう。そういう僕だからTOKUさんというシンガーのことを知らなかった。しかし、一曲目からその声と彼の醸す独特の雰囲気にグッと掴まれてしまった。いやぁ、とにかく声がいい。低音で伸びがあって、甘くて力強い。耳元で囁かれたらもうダメ。


TOKUさんがあまりにも凄みのあるヴォーカルを聴かせるので、HIMIくん大丈夫かとちょっと心配になったけど、彼も負けていなかった。年齢はもちろん、発声の仕方も、声の質も全然違うんだけど、二人の掛け合いだったり、ハーモニーが素晴らしかった。二人で作った曲も披露してくれたし、これからも機会があれば一緒にやることもあるようなので、とても楽しみ。サポートメンバーもサイコーでした。特にリズム隊のお二人。ドラムスもベースもプロだったなぁ。カッコいい。


アンコールの最後には、まさかの『imagine』。1回目のステージではやらなかったそうなんだけど、9.11の締めくくりはやはり愛と平和を歌わないとね。2回目に行けて本当によかった。多くのお客さんが涙ぐんでたよね。僕もヤバかった。サイコーでした。LOVE&PEACE。


それぞれが自分たちの好きなことを楽しむ。そしてそれを見る客も楽しむ。エンターテインメントの基本に立ち返らせて貰った夜でした。


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