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三日坊主日記 vol.295 『オリーブの塩漬けを作ってみる』

我が家のオリーブに1ダースの実がなった。


うちのベランダにはオリーブの木が4本ある。基本放ったらかしなんだが、毎年そのうちの1本にだけ少し実がつく。小さい実はそこそこ付くんだけど、その中で大きくなるのは毎年ひとつかふたつしかないから、どうすることもなく放置される運命にあった。


今年の初めにあるガーデニングのお店で、オリーブにもちゃんと肥料を与えないといけないことを知り、早速実行したら今年は大きな実が1ダースもなった。ということで今年は念願のピクルスを作ろうと思う。


もちろん初めての経験なのでネットであれこれと調べてみると、渋みを抜いて塩漬けにするまでに1ヶ月を要するらしい。こんなに手がかかってるとは知らなかった。上手くいくと年内にはお手製のピクルスが食べられるかも知れない。楽しみだ。


オリーブといえば、僕は阪神百貨店の地下で売っているものを買っている。オリーブと一緒にチェダーチーズと鴨肉のローストが漬け込んであって、とても濃厚な味付けなんだけど、美味いのだ。決してお安くはないんだけど、毎日食べるものでもないんで、ちょっとだけ贅沢をしている。


それにしても、最近は赤ワインを飲んでも、白ワインを飲んでも、ちょっと濃すぎるように感じてしまう。だいたいいつも同じようなのを買うんだけど。味覚が変わってしまったんだろうか。なんだかちょっと心配でもある。


話を戻そう。オリーブの渋抜きは1ヶ月間ほったらかしではなく、毎日毎日ほんの少しだけど手がかかるらしい。最初は重曹と熱湯とでアクを抜く。1日経ったら水が真っ黒になっているそうなんで、また重曹と熱湯を入れ替える。これを繰り返し4〜5日して水の色の濃さが薄くなってきたら、熱湯ではなく重曹と水の組み合わせに変更。


渋抜きを始めてから10日〜2週間ほどで、渋味が抜けてきたかどうか齧ってみル。食べられるくらいになっていたら塩漬けの過程へ。初日は重曹を洗い流す為に水に浸ける。 翌日は1%塩水。毎日塩水を取り替える。2〜3日ことに1%塩分の濃度をあげる。最終的に4%の塩水に漬けて完成。


邪魔くさいじゃないか。特に塩分濃度を少しづつ上げていくのが邪魔くさい。1ダースでもバケツ一杯でもほとんど手間が変わらないというのが、また憎いではないか。まぁ、とにかく頑張ってみよう。


それにしても、こんなに手間がかかるものを誰が最初に作ったのだろうか。なんでもそうだが、昔の人の好奇心は果てしない。




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