線は、僕を描く

TOHOシネマズのクーポンを使って「線は、僕を描く」を観ました。
原作は知りません。横浜流星さん、清原果耶さん、小泉監督の名前で観たいと思っていました。
以下、ネタバレありです。

好きな作品でした。
若い人が踠きながら成長していく話は好きなんです。
それを観て、ボク自身の迷いや惑いを感じている。
そして、全く知らない水墨画の世界。
基本的な技術も必要だけど、その前に画家自身の想いが重要。
どんなことにも、人の想いが乗らないといいものに昇華していかないのだなぁと。

友達の代理で受けたアルバイトで、椿の水墨画に魅了される霜介。
そのアルバイトで霜介を見出して弟子に誘う水墨画の巨匠の湖山。
湖山の家で孫娘で水墨画の世界の期待の星となっている千瑛と出会う。
ひたすらに水墨画を描き続ける霧介と千瑛だか、うまくいかない。
霧介は、大学入学を機に関東に出てきた。大学仲間と遊んでいる時に家族が災害に遭ってしまった過去があった。
その過去と向き合い、自分の想いを描く。

横浜流星さんが、過去を引きずる抑えた演技で良かった。
「流浪の月」での堕ちていく亮から、気になるようになった。
いい人だけじゃない役を、本当に嫌なヤツをやっていて、よかった。

今のボクには、すごく眩しく見える作品だった。
最近は、仕事で面白いと思うこともなく、半ば惰性でしている自分がいる。
若い時は、どんなことにも面白味を見つけていたのに。
そんなボクの感覚はどこに行ってしまったのだろうと自問自答する日々に、この作品を観たのです。
純粋に、直向きに。
そうなりたい。
今の腐った自分をどうにかしないと、と改めて思う作品だったのです。
そして、やっぱり直向きな若者が踠きながらも成長していく、青春モノは好きなのです。

娘を見ていても、勉強も趣味も、どっちも本気で、すごいも思う。
若さは、時間制限付きの武器だ。
おおいに使うべきだと。もぉ、ボクには使えないのですが 😅

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