安心できる拠り所が必要

昨日、日曜日に「ヤクザと家族 The Family」を観た。

主演の綾野剛さんが、ヤクザになるまで、ヤクザ全盛期、そして月日が経ち元ヤクザになる、この3つの時期をいい表情で演じている。
眼が違う。
脇を固める、舘ひろしさん、尾野真千子さん、北村有起哉さん、市原隼人さん、寺島しのぶさん、岩松了さん、豊原功補さんも、駿河太郎さんそれぞれが味のある演技をしている。

新聞記者」がとても印象に残っている藤井道人監督の作品だ。
リアルに描いている、そして中盤の賢治と由香の出会での由香は、ピリピリとした作品のなかでちょっとした憩いの時間となっている。

すばらしき世界」を前に観ていて、なんか通じるところがあった。
こちらも、切ないストーリーではあるが、ひとりのヤクザ者が、どう生きていくかを描いていて、終盤はカタギの世界でどう生きるか悩んでいる。

みんな、家族や仲間を求めていた。
主人公の賢治は、家族を求めていた。
拠り所を求めていた。
みんな、一緒だなと思った。
絶対的に安心できるところ、そこで一人ではないと実感する、そういうところをみんな求めているのだ。

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