FMK Radio Busters 7/26 佐野元春生出演回 PrtⅠ
去る7/26に佐野先輩が熊本のラジオ番組生出演したコーナーの文字起こし。今ごろ?だけど、radikoタイムフリーでも聴き逃した方へ。
Macoさん、そんなん(文字起こし)やるなら、もっと早くやってよ!という声もまったくない(笑)
なるべく要約せず可能な限り再現してみました。何回かに分けてお贈りします。それではいってみましょう!
第1弾 『今、何処』アルバムと時代遅れのロックンロール・バンドについて
『今、何処』アルバムについて
DJぶんや(番組パーソナリティ。以下ぶんやさん)
: 7/6リリース、『今、何処 Where Are You Now』という佐野元春 & The Coyote Bandのニューアルバムの中の一曲“植民地の夜”お届けしました。
ということで、紹介していただきましょう!
コージーQ(番組パーソナリティ。以下コージー)
: はい。それでは、この方にご登場いただきましょう。佐野元春さんです、よろしくお願いしまーす!
「よろしくお願いしまーす。」
ぶんやさん
: 佐野さん、(コージーは)若いから硬いでしょ?まだ(笑)
「ああ。でもいい感じ。(微笑)」
ぶんやさん:
今は『植民地の夜』という曲をお届けしましたけど、佐野さんの方から僕に2曲選んでくださいと言われまして、ぽんっと選んだ一曲です。
「そうですね。良い選曲です。」
ぶんやさん:
いやいや、ありがとうございます。『植民地の夜』と言うタイトルを聞くと、ん?て感じだけど原題がOnece Upon A Time。それを考えながら聴くと、なるほどねぇと自分なりに昇華できますね。
「そうですね、まあ、今回『今、何処』と言うアルバムのタイトルなんですけども、いろんなタイプの曲があるので皆さんリスナーが自由な感じで聴いて楽しんでくれるとうれしいですね。」
ぶんやさん:
途中から入ってくるT-Rexのような、あのブギィの、あれが僕は個人的に好きですね。
(被せ気味に)
「そこに注目してくれるのはうれしいですね。あの、やっぱりタイミングが凄く重要で、ギタリストと何回か試してみましたけど、なかなかいいタイミングでブギィやってますね。」
ぶんやさん:
新しいアルバム『今、何処 Where Are You Now』の初回限定ボックスにDVDが付いていて、その中にレコーディング風景もあるんですけど、深沼さん(ギタリスト)に、
ウェン ウェイーン♪という感じでここやってくれる?って佐野さんがいっていて、それをギターで深沼さんが再現する感じでレコーディングするっていう。
「そうですね。ロックンロールですから譜面の世界じゃないんですよ
ね。だから、そんなうめき声みたいな音をギターでだしてくれ、みたいな。」
ぶんやさん:
だから今のあのブギィのタイミングも佐野さんから、ここはこのくらいかな?もっと溜めよう、とかあるんですか?
「そうですね、ま、僕は踊りながら。タイミングこんな感じでって、やってましたね。」
そういう踊りながらレコーディングしたり、ステップ踏みながらというのが曲の中に現れているのも多いでしょうね。
「多いです。コヨーテ・バンド。結成して17年目ですから、これまでいっぱいライヴやってきた。その蓄積がいい形でこのアルバムに纏まりましたね。」
ぶんやさん:
(コージーに)あなたも聴いたでしょ?どうですか、30歳の意見は。
コージー:
もちろんでございます。ドライブしながら聴いたんですけど、その中で、このあとお届けする“明日への誓い”が個人的にいちばん好きです。
「ああ、ありがとう。」
ぶんやさん:
じゃあ、それはまたあとでいろいろ話ししたいと思います。
佐野さんがこうやってプロモーションでスタジオに来ていただいたのって、以前のコヨーテ・バンドと作った『Blood Moon』以来ですから、7年ぶり。
「まあ!そうですか。早いですね。」
ぶんやさん:
今年になってからの佐野さんの動きを見てみると、3月に2021年度の芸術選奨文部科学大臣賞受賞して、それから『Someday』再現ライヴのDVDがリリースされたり、4月には『エンタテイメント!』という配信限定のアルバムがリリースされたり、僕の考えですけど、コロナ禍になる前からかな、なんか最近フットワーク軽いよね、佐野さん、動くよねぇ〜と思ってたんですけど。
「そうですね〜。2020年はデヴュー40周年ということでライヴも多くやり、新しいアルバムを出し、ファンのみんなにありがとうと伝えたかったんだけどもコロナ禍でそれが上手くゆかずに、スケジュールがズレ込んでしまった。
でも、ズレ込んだといってもガッカリしてはいられないので、バンドのメンバーみんな集まって、ライヴができないんだったらセッションしようよって。それがこのアルバム(『今、何処』)につながって来てる。がっかりせずに動き続けたのがよかったのかもしれないですね。」
時代遅れのロックンロール・バンド
ぶんやさん:
なるほどね。それが軽いフットワークに見えるようになったのかもしれないですね。
「今年は特に、自分のことだけじゃなく、同世代の桑田佳祐さんがいっしょにやろうよ!っていってくれたしね。そういった意味で僕はマイペースで活動していたんだけども、ファンが見ると活発に動いてるように見えたのかもしれないですね。」
ぶんやさん:
時代遅れのロックンロール・バンドに参加なされたという時に、こういう言い方はあっているのかわからないけど、佐野さんというのは、わりと孤高のアーティスト、って感じで僕はみてて。だから、こういうふうにみんなで集まってやるっていうのは(佐野さん自身からすれば)“僕はちょっと・・・”っていう雰囲気があったんです。
「桑田くんとはほぼ同世代ですしデヴューも近いですから、お互いにがっぷり四つで共同作業やったことはなかったんですけども。」
ぶんやさん:
ある意味、同世代のライバルですしね。
「そうですね。でもまあしかし、この長い音楽の世界の中で同じ列車に乗って同じ景気を窓から眺めて来た友人、そんなような感じを僕は彼にしてて。だから、いつか、彼とはなにかやるだろうな、とは思っていました。今回彼の方から声かけてくれて、いい形で実現できたというのはうれしかったし、感謝していますね。」
ぶんやさん:
佐野さんにしろ、桑田さんにしろ、世良さんにしろ。日本のロックシーンを盛り上げて支え合ってきたみなさんですからね。
次回第2弾へ続く。
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