マガジンのカバー画像

Sandwiches (Season 1)

50
毎日連載雑記シリーズ(#1~50収録)
運営しているクリエイター

記事一覧

50日後のランチボックス(みたびおしらせなど添えて)【Sandwiches #50】

 駄文に駄文をサンドしてお届けしておる「Sandwiches」もキリよく50日目を迎えました。やあやあ、よくもまあ飽きずに続けたものよ、とそれよりも、ここで読んでくださっていた方がいるとしたら、まずはその優しい御仁に感謝をお伝えしたい。永遠とつづくかと思われた #stayhome シーズン、その恐ろしい空白感を埋めるべくはじめたこの連載は「誰のためでもなく自分のために」と第一回にのべたようなスタンスを標榜しつつも、やはりか毎日いただくあたたかなリアクションなしにしては成り立た

よろこび来るその季節(ft.『Amazing Season』)【Sandwiches #49】

 昨日、ためしにと思ってひと駅ぶん地下鉄に乗ってみました。じつに2ヶ月ぶりの改札にあってはSuicaのぴぴっとなる音もなんだか懐かしく、加えてそわそわしながら腰を下ろした硬いシートの感覚よ、ああ! そこから伝わる振動とともに、平坦に弛緩していた感慨がぶるり、ふるえてゆらぎだしたようやった。すっかり忘れていた諸感覚の「取り戻し」、こりゃいつぞやこの連載でも触れた漫画『どろろ』の主人公・百鬼丸のごとき旅路の予感。  お茶濁しのごとく「特別編」をはさみましたが(マイ・スプリング・

マイ・スプリング・ジャーナル(特別編)【Sandwiches #48】

 ようやく東京都でも「宣言」が解除されるっちゅうことで、にわかに街が活気付いてきましたね。最寄りの郵便局まで用事ついでにお散歩したところ、先週までとは比べ物にならない人通りの多さにびっくりしてしまいました。SNSをのぞいても、なんだかうきうき、晴れやかな顔をした投稿が増えた気がする。  長かった #stayhome シーズンもいよいよ一区切り、とはいえライヴハウスやクラブの営業再開までにはまだまだ時間がかかるわけで、ミュージシャンの端くれとしてはとても「はい、元どおり。めで

まるっこいシを抱いて(ft.『Deadbody』)【Sandwiches #47】

 これまでのルーティーンにそえば今日はフリーな話題を書き散らす番なのだけど、首の痛みによる実質的休載回(一回休みのそのわけは【Sandwiches #45】)を挟んだせいでよ、6月いっぱいぴったしで3rdアルバムの楽曲まで紹介し終えるというひそやかな野望が狂ってしまった(!)ことに気づいたわたしです。  でもってどうしようか考えた結果、二日連続で「楽曲紹介」すればええかと思い至った。イレギュラになりますが、そもそも厳格なルールなどないのが「Sandwiches」だもの。好き

すばらしサンドイッチ(ft.『Hum!』)【Sandwiches #46】

 昨日はおサボり失礼しました。首の激痛に右腕の麻痺まで加わって、一時はどうなることかと思ったけれど……湿布と漢方薬のおかげですっかり症状もやわらいだ今朝、ほっとしております。思い当たる原因はやっぱりあれね、ごろ寝のNETFLIX生活よ。みなさんも十分注意されてくださいね。  ちょっぴし計画がずれてしまいましたが、気を取り直して隔日の「楽曲紹介」シリーズにゆきたいと思います。2ndアルバム『KINŌ』から、M2「Hum!」をめしあがれ。 (あっ、ここであれこれお話する前にひ

一回休みのそのわけは【Sandwiches #45】

 実を申しますと首の痛みがいよいよ悪化し、ベッドで寝返りを打つのも一苦労という状況になってしまった。調べてみると「頚椎症性神経根症」とかもうおそろしい名前ばかりが出てくるのやが、とどのつまりちょっと安静にせねばならんとそういうわけでありまして……いつもの文字数を書くことは断念し、今日はただただRapperがサンドイッチとワッフルをつくる動画を置いてとんずらしようと思います(おもしろいですよ)。sorry、また明日。 ***** ***** TREEZ MAG.(ZINE

ミスター・スランプと電子の摩天楼【Sandwiches #44】

 このnoteでは毎日「楽曲紹介」とそうでない記事を交互に書いておるのやけど、わずかでもね、話題のゆるやかな連続性を意識したいとはじめは考えていて、ただそれがなにやらうまくいかんのが最近であります。ちょいと息切れしてきたのとちゃうん、と言わればそら否めんmood。がちりがちりと解けぬ首のこわばりが、頭のほうまで来てしもうたようです。  んでふとわたし、「Sandwiches」最初のほうの記事を読み返してみたのでした。それですぐに気づいたのはその文字数の少なさで、あれ、こんな

おそらく二度目のモーニング(ft.『morning calls』)【Sandwiches #43】

 相変わらず夜眠れないほど首と肩がやかましく痛むもんで、どうしたら楽な姿勢でおれるのか、そんなことを考えながらパソコンの位置をとっかえひっかえしております。ためしに、いまはベッドにうつ伏せになって書いている。ちょっぴり首のひきつる感じはあるけれど、だいぶましになりました。  さて、隔日の楽曲紹介もようやくデビューアルバム収録の10曲を挙げ終えたところ。このままリリース順に客演シングルなども紹介するべきか……ちと迷ったのですが、今回の連載ではソロ名義のアルバム(『Orang.

あざやかなる、ナイゾウツウ【Sandwiches #42】

 いたたたた、とにかく首すじから右肩にかけてひどい痛みで、これはなんやろか、寝違えたんか。ここ数日、原因もわからぬままにその激痛に苛まれ、悲しみと苛立ちのなかにずぶり沈んでおります。  ちょいと体を動かすだけでひきつれたように痛むもんやから、こうしてキーボードを叩いている今もずきり、ずきり、ずきり……たまらんのだ。最初は脱臼したのかと思ったけれど、それなら動かないものねえ。ぜんたいたまの「痛み」っちゅうのは生の実感を与えてくれるもんで歓迎だけど、こうもわけのわからんままにず

くらしのこだま(ft.『be home』)【Sandwiches #41】

 すっかり梅雨入りなのかしら、ぼたぼたぴたぴた、雨がふっておりますね。じめじめ湿気はいやだけど、部屋にいるぶんにはこの雨音よ、音、音、やまないその音がなんだか心地よく、気づけば窓を網戸にして耳をすますわたしがいます。読書や、あるいはこのnoteのようなゆるやかな書き物をするときにはぴったりの、自然のバック・グラウンド・ミュージックです。  隔日の楽曲紹介シリーズ、いよいよデビューアルバム『Orang.Pendek』からはラストになります。M10「be home」。  静か

ゆめゆめ幽霊みることなかれ(ふたたび・おしらせを添えて)【Sandwiches #40】

 また新しい週がはじまります。今朝はひさしぶりに長い夢をみたのやけど、それがまた高校生のころの記憶に『ハリー・ポッター』を足したようなよくわからない夢でありまして、鮮明に思い出せるのは顔を青く塗ったインド人の青年と殴り合いの喧嘩をしたあげく、ふらふらの状態で仲直りするという場面だけ! こりゃいったいどんな意味があるんやろうか、 これまで夢日記をつけた経験はないけれど、ぱぱぱ、と書き留めてみると妙に面白く感じるもんで、そのイメージの見えない根っこをなんとか掘り出すことができれば

パーティのあと(ft.『Daybreak』)【Sandwiches #39】

 スランプ状態にかまけて怒涛のNETFLIX週間に入り、『STRANGER THINGS』から『I AM NOT OK WITH THIS』、『SEX EDUCATION』『THE END OF THE FxxxING WORLD』などなど……思春期まっさかりのティーンエイジャーが主役の作品ばかり見漁っているわたしです。やきもきやきもき、面白いねえ。  さてデビュー作『Orang.Pendek』の紹介も残すところあと2曲。今日はM9『Daybreak』を聴いていただこうと思

おめかし落第生【Sandwiches #38】

 東京は大雨。昨日お話した通り(ウェア・イズ・ぴったしかんかん(ft.『XL』)【Sandwiches #37】)、どうにも「ファッション」がなにかわからん、わからんぞ、とぼやつき生きてきた齢25のわたしです。そのくせなぜかそこそこに服は持っていて、しかも整理しようという段になるとなかなか捨てられない、とそれがまた厄介なことだ。  ちょうど昨夜、もう何度目かしらん、「ちょいと部屋を片付けるべえ」などと思い立ってごそごそやっておりました。書棚をきれいに整頓したり、机とベッドの

ウェア・イズ・ぴったしかんかん(ft.『XL』)【Sandwiches #37】

 多くの県で「宣言」が解除されるとのことで、SNSなんかをのぞくとあれね、にわかに解放的moodのきざし。きたるアメージング・シーズンまであと少しやろか、しかしてまだ先は長かろうと、そんな予感も同時にあって、なかなかうきうき気分にはなれないわたしであります。東京・新宿の空は今日もよく晴れていますが、そちらは?   じりじり進む隔日の「楽曲紹介」シリーズ、今日は2016年リリースのデビューアルバム「Orang.Pendek」よりM8『XL』を取り上げます。  この楽曲はタイ