現代制御理論の資料を作成中
「自動制御」は、長年にわたって、研究され、実用化されてきた。従来の制御は、伝達関数を用いた1入力1出力系における周波数領域の設計・解析が中心であった。
技術進歩につれて、上記の制御理論では設計・解析ができない場合が出てきたこともあり、状態空間という新しい概念が生まれ、多入力多出力の解析ができる方法が導入されたのである。
これを「現代制御」という。
古典制御とは明確な区分けがなされている。現代制御の理論には「適応制御理論」「最適制御理論」「多変数制御理論」などがある。
状態空間
状態空間とは、英語表記では「state space」。19世紀半ばの学者が提唱した理論がもとになっている。
これは一体、何なのか。
その答えとしては
状態空間とは「制御の挙動を示した式」であり、「状態空間をモデリングしたもの」。
後者の方がしっくりくると思う。
状態空間を表す式は当然ながら、状態変数で構成される。式が線形であるか、否かが分岐点になるが、試験問題のようなものであれば、線形であるパターンが採用されるだろう。簡単に表現できるから。微分方程式も同様。
基本の定義
電験2種の試験問題において、平成20年後半に現代制御が登場した。
古典制御の試験問題は出尽くした感じがある。ここに自分は攻略があると考えて、2年前から電験マガジンで打ち出した。
急に試験問題が、現代制御のみになることは考えにくいが、難易度調整で古典制御から現代制御に変わる年度はあると見ている。
ただ、ここに関して、悲観することなく、基本を習得することを推奨したい。
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