電験2種電力管理「送電線路の電気的特性」の基礎練習問題
送電線路の電気的特性を学ぶにあたり、どの問題を学べば良いですか?という質問を受けたことがある。その答えになるものを記載していく。
平成8年問3
この問題を解けるようになって欲しい。答えと解説は完全攻略を見て欲しい。
今回やる事
今回は上の問題を使って「電流とP+jQの式を立てる事」に焦点を当てる。ここを習得すると汎用性が高い。
長い計算式に囚われて一日の勉強時間を費やしちゃったという人を数名知っているが「計算すること」と「解法を立てること」は数学的な能力では別だとも言われている。
「解法を立てること」の方が試験では重要であるので、試験勉強が苦手だなという人はまずは解法を立てる訓練をするといい。勉強の進捗が上がり、楽しくもなる。
※社内教育で取り入れていこうと考えています。
解法
シンプルな解法を心がける事。
条件を整理して、電流を求めて、P+jQの式に当てはめる。実は3枚目の写真は間違いがある。
何が間違いかというと、まだ展開できるのである。実数と虚数が分かれていないのだ。
eを展開して分ける
eの展開は上の写真の通りだ。実数と虚数に分ける。
条件を入れる事もある
よく入れる条件としては下記の通り。
・インピーダンスZをリアクタンスXだけで考える。
リアクタンスXはコイルなので、φ=π/2。90°。
cosとsinは90°差があるので、変換できるのがポイント。
zにxを入れれば完成。実数はP、虚数はQである。
・線間電圧に直す
この場合、線間電圧=相電圧/√3を入れてやればいい。大抵、複雑な式でも3が消える。
※よく質問を受けたのは「eの崩し方」と「eのsin、cosへの直し方」である。
まとめ
今回は送電線路の電気的特性に関する公式について、根底から学んでもらった。
sinとcos、eの展開、実数と虚数に分けるといった経験も併せて積んでもらった。
これらは非常に役立つだろう。
勉強資料投稿時に記載していたもの
試験前は特にしんどい。何故か土曜日日曜日に作業が入ったり、妻の友人の結婚式があったりする。そんな中、どんな状況下においても学び続けなくては合格という栄光はなかなか掴むことができないのが現実である。
やる気を少しでも引き出すことができたらと思い書いた一文であるので残してある。
今日もなかなか疲れる一日であった。明日は朝一番で重要な方と打ち合わせがある。とても楽しみだ。
今日の夜~朝にかけて、静かな空間で仕事をすることができるから頑張ろうと思う。
溜まった仕事や遅れている仕事といった表現をすると、やる気がなくなってしまうので、一旦忘れて楽しみながらやろうと思う。これは勉強にも言えることだろう。
電験2種二次試験であれば、まずは
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