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【LUMIX】家族の記録やスナップ撮影におすすめのカメラ

私がLUMIX使い始めたのはちょうど10年前のGH3という機種からです。
当初は動画を撮るのにおすすめと聞いてGH3を購入し結婚式の動画を作成する目的で使い始めました。

ヨーロッパでのハネムーン(GH3で撮影)

そこから「せっかく写真も撮れるのに使わないのももったいな」と思い写真を撮るようになりました。そこからカメラにはまり、様々なLUMIX機を使ってきました。

今は特に、家族写真やスナップ写真を撮るために使用しています。

現在、パナソニックが出すLUMIXはフルサイズマイクロフォーサーズ(micro-four-thirds;m43)という2マウント体制で展開しています。
私が使用しているのはマイクロフォーサーズの機種です。
今回はどのカメラを買おうか迷っている方へ、LUMIXマイクロフォーサーズのオススメポイントを紹介したいと思います。

ステンドグラス(同じくGH3で撮影)

私は3歳の息子がいるので、特に小さなお子さんを持つ親御さん目線になります。

まずは初心者の方向けにフルサイズとマイクロフォーサーズの違いについて説明します。
「そんなの知ってるよ!」って方は目次のページからジャンプしてください。


フルサイズとマイクロフォーサーズの違い

フルサイズとは?

フルサイズはフルフレームとも呼ばれ、昔のフィルムサイズ(36mm×24mm)のセンサーです。
Canon、Nikon、Sony、Pentaxなど各社からフルサイズカメラが出ていますが、基本的に各社で互換性はありません。(社外品のマウントコンバーターを使えばできる場合もあります。)
フルサイズセンサーはフォーサーズ(4/3型)センサーをおおよそ縦に2枚・横に2枚並べた大きさ、つまり約4倍の大きさになります。

子供産まれると写真撮りたくなる(G9PRO)

フルサイズのメリット

フルサイズセンサーのメリットは、「ボケやすい」「暗所でのノイズに強い」「DR(ダイナミックレンジ)が広い」の3点です。

よくボケやすい

レンズのボケやすさ明るさの指標として、F値というものがあります。
F値が小さいほど、ボケやすく、高画質に撮れるということになります。(金額は高い)
しかし、注意して欲しいのは、フルサイズとマイクロフォーサーズでは同じF値だとフルサイズの方がボケる、ということです。(35mm換算で同じ焦点距離になるレンズを使った場合)

フルサイズのF8とマイクロフォーサーズのF4が同じボケ方になります。
つまり、言い方を変えれば、同じF4のレンズならフルサイズの方がよくボケるということになります。

体のパーツや服も撮っておくと良き(G9PRO)


暗所でのノイズに強い

また、ノイズに強い理由は、フルサイズセンサーの方がセンサーが大きいので光をたくさん取り込めるからです。同じ時間同じ強さの光を感受するなら、センサーが大きい方が有利と言えばイメージしやすいですよね。

ニューボーンフォト(G9PRO)


ダイナミックレンジが広い

ダイナミックレンジ(DR)とは、一番明るい部分から暗い部分までの色として認識できる明るさの範囲のことです。
また階調は、 色の変化をどれだけ細かく表現できるかの指標です。12ビット、14ビットなど、"bit"という単位で表されます。

一般的に大きいセンサーの方がDRが広く階調を細かく表現できることがメリットです。

例えば太陽に向かって人物を撮ると顔が真っ黒になってしまうことがありますが、センサーサイズが大きいほど人物の肌の色合いも残すことができやすいです。
また、夕焼けや朝焼けを撮った時には、フルサイズの方が空のグラデーションの階調を綺麗に残せる、ということにもなります。

以上がフルサイズセンサーのメリットです。

ちなみに、今回このnoteで掲載している写真は、すべて私がマイクロフォーサーズのカメラで撮影した写真です。
それも楽しみながらご覧いただければ幸いです。

早起きは三文の得(G9PRO)


その真ん中サイズの「APS-C」

フルサイズとマイクロフォーサーズの間に、APS-Cがあります。
Canon・Nikon・Sony・Fujifilmなどから出ています。

詳細な説明は省きますが、私の印象としてAPS-Cは将来フルサイズやより大きいセンサーサイズへ「買い換える」ことを見据えたラインナップとなっています。
ですので「もう少し高画質なカメラに変えたい」とか「ズーム域がもうちょっと便利なレンズにしたい」と思うと、フルサイズに買い換える必要があることが多いと感じます。

メーカー目線で言えば、深いフルサイズ沼に誘い込むための「罠」的なマウントではないかなと思っていますw

沼、というかこれは海。ちなみにm43にも
レンズ沼という沼があるらしい…


フルサイズのデメリット

フルサイズがデメリットとなるのが「持ち運びに不便」「価格が高い」です。
これは逆に言えばマイクロフォーサーズのメリットになるので、そちらで説明しますね。

光があれば陰がある、陰があるから光が生きる


マイクロフォーサーズをオススメする理由

マイクロフォーサーズをオススメする理由として、「携帯性と機能性」「スチルと動画性能」「幅広いラインナップと価格帯」の3点から紹介します。

①携帯性と機能性

まずマイクロフォーサーズをオススメする理由が、コンパクトなボディやレンズが豊富で携帯性が高いことです。
子どもと一緒に出掛けて一番ネックになるのが、荷物の量です。

オムツに水筒、タオルに帽子、おやつに更には着替えにお気に入りのおもちゃと、すごい量の荷物になります。
そんな中、ボディとレンズ合わせて2kgを超えるようなカメラを持ち歩けるでしょうか?
私は無理ですw

「私はこんなに重いカメラを持って写真を撮らないといけないんだ。君はカメラの使い方は分からないだろう。
写真は僕に任せてくれ。その代わり荷物は君が持ってくれ。」

そんなこと妻に言った日には、ブチ切れられ、お出かけはキャンセルになるでしょう。
今後あなたはレンズを追加で買うどころか、カメラを触ることさえできなくなるかもしれませんw

カメラより周りへの気遣いを第一にしたい

「その荷物も僕が持ってあげるよ」

その一言(精神)が新しいレンズを買うための魔法の言葉です。

…冗談はさておき、子どもと出かけると本当に荷物は大量です。
しかも子供が2人,3人となると、荷物も2倍、3倍と増えていきます。

ですので、子供を撮るためのカメラは極力コンパクトに収めたいものです。

フルサイズのカメラを買った友人の話

私の友人で子供が誕生し、フルサイズのカメラを買った方がいます。
買うときは

「ちょっとでもいい画質で撮りたい」「ボケる写真を撮りたい」

そう思って購入したようですが、結局出かけるときにはカメラは家でおとなしくお留守番していることが多いらしいです。
せっかく大金で買った大切なカメラなのに、使わないのが一番もったいないですね。

私なら画質を重視して持ち運ぶ機会が減るくらいなら、多少画質は譲歩しても(それでも私にとっては十分高画質ですが)、鞄のすき間に入れて持ち運べるm43カメラを選択します。

「お、熊が居るじゃん」m43だからこそ撮れる写真


m43でいい感じの写真も撮りたい

とは言うものの、たまにはプロさながらのしっかりボケるようないい感じの写真や、時には超望遠のレンズも使って我が子をどアップで撮りたい…

安心してください。
マイクロフォーサーズには、そのようなレンズもラインナップにあります。

しっかりボケる写真も超望遠の写真も撮れます!(大きなレンズには大きなボディが必要になります)

つまり、子供の成長カメラに対する情熱や予算に合わせて買い替えや買い増しできる、それがマイクロフォーサーズのメリットだと私は考えます。

多少部屋が散らかっていてもボケでごまかせる(G9PROII)

②スチルと動画性能

マイクロフォーサーズ、特にLUMIXの特徴として、動画に強いというのがあります。
「普段は写真を撮りたいけど、発表会はやっぱり動画で撮りたいよね〜」
そんなあなたにも安心です。

LUMIXなら動画性能ばっちりです。

しかも、高画質に撮れます。


ハンディカムとの比較

動画を撮るなら一般的にはビデオカメラ(ハンディカム)というイメージですが、ハンディカムのセンサーサイズは上位機種でも1/2.5インチです。
マイクロフォーサーズは4/3インチなので、マイクロフォーサーズの方が画質が良い(ヒント:分数を通分して大きい方はどっち?)ことは自明でしょう。

また動画のデータ量は、ハンディカムなら1080p/60p設定で最大50Mbps程度です。
マイクロフォーサーズ機だと100Mbpsや200Mbpsで撮れます。
つまり、データ量が数倍ということです。

私なら10万でハンディカムを買うなら、もう少しお金を出して写真も動画も撮れるマイクロフォーサーズのカメラを買いますね。(ちなみに私はハンディカムは持っておりません)

いいレンズ買おうと思うと、結局お金がかかるけどね。そこは財布と相談。


いろんなサイズを目的に合わせて

私はマイクロフォーサーズの中では大きめのG9PROIIという機種と、ミドルサイズのG99Dという機種を所有しています。(本当はG99Dはもう少し小さく持ち運べる小型機に替えたいんですが思う機種が出てない…)

普段は、本格的な撮影をするときにはG9II、ちょっと散歩や公園に行くときはG99Dと使い分けています。

そして、幼稚園の発表会があるときには、G99Dを三脚に据えて動画用、G9IIは写真用で写真と動画の両方を撮っています。

フルサイズで2台持ちとなると100万以上かかってしまい荷物も大荷物になってしまいますが、マイクロフォーサーズなら金額を抑えられ、荷物も少なくすみます。
しかも2台の利用目的が違うので、複数台持っていてももったいない感じがしません。(あくまで主観)

利用目的があれば存在価値が生まれる
(車のカードの話)

このようにシーンに応じて使い分けできるのも、マイクロフォーサーズのメリットだと考えます。

大きいにも理由がある

私が持っているG9IIは、実はフルサイズのS5IIと同じ筐体を使用しており、サイズは全く一緒です。(中身は異なるので重量は軽いです) 

発売当時「マイクロフォーサーズ機なのにフルサイズ機と同じ大きさなんてけしからん!」なんて声もありましたが、これには訳があります。

それは、同じ筐体を利用することで製造コストを下げ、販売価格を安くできることです。

同じものを大量生産してコスト削減


強力な手ブレ補正

言葉で説明するよりも動画を見てもらった方が早いので、LUMIXユーザーのSumizoonさんがG9PROIIで撮影した動画をご覧ください。

こちらは手持ちで撮影してるそうなんですが、手ブレ補正がしっかり効いて、とても見やすい映像になっていますよね。

もともとS5IIには放熱用のファンが入っていたのですが、G9PROIIはスチルフラグシップ機なのでこのファンを無くして、その代わりに高精度なジャイロセンサーを搭載したとこのことです。そのお陰で強力な手ブレ補正が可能になっております。

ブレないかより転けないか心配

放熱ファンが無くなったので高温下での長時間の記録は難しくなったようですが、今のところ私はG9PROIIで困ったことはありません。

それどころか、静止画を撮影する時には手持ちで数秒撮ってもブレませんし、ホームビデオを撮るときに強力な手ブレ補正がとてもいい仕事をしてくれます

大きな筐体に小さなセンサーを入れてスペースに余裕がある分、高性能なパーツを組み入れることができ、結果として性能の向上につながっている、とも言えるのではないでしょうか。

③幅広いラインナップと価格

マイクロフォーサーズはパナソニックだけでなく、OMDS(旧オリンパス)も同じマイクロフォーサーズ機を展開しており、それらは共通の規格となっており、ボディやレンズを組み合わせて使用できます。

使いやすいUI・操作性

「じゃあOMDSのカメラはどうなの?」と思うかもしれませんが、一度店頭で触って使い比べてみてください。

私はOMDSは操作が複雑で理解できませんでした。その点、LUMIXは初心者にも分かりやすく操作しやすいUIだと思います。

百聞は一見に如かず。一度触ってみてください。「OMDSも簡単に使えるぞ」と言う方は、「まつはアホ」って思っておいてください。

カメラ初心者の妻でも撮れました
(この写真好き)


幅広いレンズラインナップ

話を戻します。
LUMIXのボディを使っていても、OMDSのレンズを使うことができるので、レンズの選択肢が増えます。

価格は1万円くらいのレンズから何十万もするレンズまで、サイズはパンケーキレンズと言われる薄型のレンズから手持ちでは厳しいようなサイズの大きなレンズまでラインナップがあります。

子どもの笑顔はプライスレス
(使用レンズはOM 20mm F1.4というやつ)


望遠に強いマイクロフォーサーズ

また、マイクロフォーサーズはセンサーが小さい分、フルサイズのカメラよりレンズが小型化できるので「望遠に強い」とも言われます。
フルサイズだと重さも価格も目が飛び出てあきらめてしまうのが、マイクロフォーサーズだと価格も大きさも手の届く範囲内で使用できます。

超望遠レンズで撮ったレッサーパンダ
フルサイズのカメラを使いこなすヒト


カメラを落としてしまったときに有利

「カメラやレンズを落として壊してしまったときの修理費が心配」という声もあると思います。
そういった場合は自費で修理になるのですが、「携行品損害保険」といった保険に加入しておくと、月数百円の保険金で壊してしまったときの修理費を補償してくれます。
しかし、これには条件がついていることがおおく、「1つにつき10万まで」というケースが多いです。
(※詳しくは加入する保険の条件をよくご確認ください)

この後カメラを落とすんだけど、カメラが頑丈すぎて壊れなかったせいで修理費でなかった(爆)

フルサイズですと、ボディですと高いもので40万円クラス、レンズも数十万円は割と当たり前の世界です。
それがマイクロフォーサーズだと、ボディは上級機でも20万円、レンズも良いもので10万円前後のものが多いです。
ということは、もし万が一カメラを落としてボディやレンズを破損してしまったとしても、マイクロフォーサーズなら保険で修理費をほぼ満額出せる可能性が高いということです。

こんなこと教えてくれる人は誰もいませんw
これは隠れたマイクロフォーサーズのメリットだと思います。

以上がLUMIXマイクロフォーサーズ機のオススメするポイントです。
子供が産まれて「何のカメラ買おう?」って悩んでいる方には是非オススメしたいカメラです。

カメラ買ったら写真が上手くなる訳ではないから、とにかく1日も早くカメラを買って写真を撮ってみることをオススメする。


オススメのm43カメラ

「マイクロフォーサーズのカメラを買うとして、どれにすればいいの?」という方におすすめなのは、私も持っているG9PROIIがオススメです。

静止画フラグシップ機とうたわれておりますが、写真、動画ともに一般で使用するには十分な性能を備えています。

なんかカッコいいこと言ってますが、口だけではない事は保証しますw

ちょっと高くて手が届かないという方は、ミドル機やエントリー機になるのですが、そのような機種でオススメの機種は今のところ私的にはありません。

最近発売されたG100Dはエントリー向けでコンパクトな機種になりますが、「ボディに手ブレ補正がついていない」、「動画の記録時間に制限がある」など、多目的には使いにくいカメラです。

強いて言うなら、現在は生産終了しているG99Dがオススメです。
こちらはボディに手ブレ補正がついており、動画の記録時間制限もないので、動画撮影にも使いやすいモデルだと思います。

売り文句はいっちょ前(使いやすいのは確か)

ただ、近年LUMIXからミドル機が発売されていないので、「ミドル機がそのうち出るんじゃないかな」という気がしてます。(私は中の人と繋がりはないのでナニモシリマセン)

まだ時間があるかたは待つのも手かもしれませんが、とりあえずG9PROIIを買っておいて小さいのが欲しくなったらまたそのときに考えるのをオススメします。

「将来フルサイズに買い換えるなら最初からフルサイズ行っとくのは?」

と思う方もいるかもしれません。
私は止めはしませんが、私の考えとしてはマイクロフォーサーズとフルサイズは別物です。
マイクロフォーサーズの長所はところはフルサイズの短所、またその逆も然りです。

よって、フルサイズを買うときにマイクロフォーサーズを手放すことはありえないと考えます。
よってまずは価格もサイズもお手頃なマイクロフォーサーズを使ってみることをオススメします。

m43のつよつよレンズたち

以上が私が家族写真やスナップ写真にLUMIXマイクロフォーサーズ機をお勧めする理由でした。
最後までご覧くださり、ありがとうございました!

参考になった方は、よろしければこちらからご購入ください!

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