原子力発電の安全神話とブロックチェーンの安全神話の同義性(安全とは何かを考える)

皆さんコンバンワ!!!
いつのまにか仮想通貨、
暗号通貨の専門家になっている美学者母です。

私はアートの専門家なのでね。。。

私の場合審美眼を「見える化」するために、
暗号通貨や仮想通貨の相場で実践しただけです。

と言いながら、
また今回も仮想通貨、暗号通貨の元になる技術、
ブロックチェーンについて言及します。

しかし今回は、
「価値」という切り口ではなく、
「安全」という切り口で言及していきたいと考えます。

これはなぜかというと、
つい先日、
この文章を書いている前日です。
2018年1月26日にコインチェックという、
仮想通貨取引所がハッキングされ、
NEMという仮想通貨のXEMが、
日本円にして500億円以上(時価)盗まれました。

この盗難事件は、
仮想通貨において過去最大の事件となっているようです。

一般的にブロックチェーンは、
セキュリティを破られることは不可能だと言われています。
しかし普通の人から考えれば、
ではなぜこの様な事件が起こるのか?
と疑問に思ってしまいますが、
今回のハッキングは、
ブロックチェーンの問題ではなく、
ただ単なる取引所のセキュリティの問題なのですが、

私はこの事を考えていると、
原子力発電の安全神話を思い出してしまいます。

そして今回の事件を通して、
「安全」というものを再考する、
良い機会なのではと考えています。

まず仮想通貨、暗号通貨の、
ブロックチェーンに関してですが、
ブロックチェーンのセキュリティは、
限りなく破られる可能性が低いと言われていますが、
そのブロックチェーンですら、
絶対安全ではありません。
ブロックチェーンのコンセンサス・アルゴリズムで、
代表的なPoW(プルーフオブワーク)、
これはビットコインなどが使っています。

このコンセンサス・アルゴリズムでも、
結局は51パーセントの計算結果を掌握する事で、
不正を履行する事が可能です。

この事とコインチェックのハッキングは別次元の話なので、
話を誤解しないでください。

この世の中で「絶対に安全」なものはありません。

なぜならば、
全ての存在は「それ」だけで「それ」が、
存在し得ないからなのです。

すなわち「それ」は、
「それ」以外に定義されているわけですから、
「それ」がいかに「限りなく安全」であっても、
「それ以外」の因子が、
「無限」に存在するからです。

これらの話は「原子力発電」などでも同様で、
例えばチェルノブイリ原発事故や福島原発事故でも、
結局のところ「原子力発電」は「限りなく安全」であっても、
「それ以外」の因子により、
結果的に事故が発生するというメカニズムなのです。

つまり「安全」とは、
それ以外の因子をできるだけ「排除」する。
それが「限りなく安全」に近づけるという事なのです。

ここで例に出してみるのが「航空機」。
「航空機事故」というのは過去から見ると、
かなり減少傾向にあります。
これはなぜかというのは、
先ほど言ったように、
できるだけそれ以外の因子を排除する。
それを行なってきたからです。

その昔、
航空機の多くの事故原因が、
「人為的ミス」であると原因究明されていました。
これらから、
「人間のミスを減らす」という思考から、
「人間はミスをおかす」という思考へと、
航空機の設計思想が変化していったのです。

その上で自動運転や、
「人間はミスをおかす」という設計思想など、
それ以外の因子を「排除」する。
極端な言い方をすると、
「人間にできるだけ操作させない」、
という事をしてきたおかげで、
「航空機事故」は減少してきています。

それでも「航空機」の事故はゼロにはなりません、
この世の中に、
「絶対安全」はないのです。

つまり、
「原子力発電」だろうが、
「ブロックチェーン」だろうが、
「航空機」だろうが、

「安全」なものはこの世に一つも無いのです。
この辺から認知的な側面になってきますが、
ほとんどの人が、

「安全」=「絶対安全」

この様な認識に立っているわけです。
しかし全ての事象には、
必ず「リスク」があるのです。

つまり、

「安全」=「絶対安全」

この様な図式が、
「安全神話」を創ってしまいます。

私から今回この様に「安全」について、
お話しさせていただきましたが、
この世の中をできるだけ安全に生きていこう、
その様に考える人は、
まず、
「リスク」をできるだけ多く見つける事、

「安全」=「リスクを見つける」

この様な認識に変わる事をお勧めします。

美学者母

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