「どんな文脈」
書かれた文字から読み取るのが 文脈
日常では耳から入る言葉にも相手の意図を読み取ろうと
文脈をたどる
どういう文脈があったのか――
と
相手を怒らせたり
困惑させたり
悲しませたり
そうしてしまったことは
ぼく自身が発した言葉が
相手の感情を波立たせたから そういうことが あった
気づいたときにはもう遅い
出た言葉は戻らない
自分が発した言葉
相手が発した言葉
それぞれの文脈をたどる中
その原因にたどり着き
自分が納得できるか
と…
それら言葉を発したことを 恥じ 反省できるなら
まだよい
往往にして そういう時は
酔っていることがほとんどで
まったくもって
文脈はたどれぬ
あの時は
口にフタをしておけばよかった
と
後悔ばかりが 押し寄せる