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後悔とも違う気持ち。
豊橋市内に本社がある某グループ会社にて、
定年まで、いや、
定年からも数年間勤めていた父は、
でも、会社を辞めてからは、
なんと申しあげますか、
衰えてゆくように感じられた。
ちょうど同じころには、
父の母親、つまり、
ぼくの父方の祖母が亡くなったことも、
影響しているやもしれないが。
定年、および、
祖母が亡くなったことも重なり、
生活が、劇的に変化することで、
具体的には言えないが、
父は、たぶん、混乱していたのだと思う。
ぼくも、そんな父を見て、
「こういうふうにしたらよいんじゃあない?」
みたいなことをね、ときには、
つよく、追い詰めるように、
言ってしまったりしたときもあって。
それは、父に対して、
申し訳なかった、とも思うけど。
でも、そのときのじぶんにとっては、
どうしようもなかった、
と言うか。
そうすることしかできなかった、
と言うか。。。
今、振り返って考えてみても、
「あのとき、ああしていれば…」
というようなことも思いつけないし。
なので、ぼくの気持ちとしては、
「後悔」とも違くって。
いや、後悔していることも、
たくさんあるけれども。
そうではなくて、もっと、
たとえば、でも、その気持ちは、
なんと表現したらよいのか、
まだわからない。
父は、じぶん自身の
ほんとうの気持ちを外に出す、というのが、
とくに苦手だったこともあるし。
だから、ぼくも、そして、
おそらくは父本人も、
どこが問題の根本なのか、わからない。
という状況がずっとつづいていたんだろう。
そういう意味で言えば、
お仕事を退職してからの父の状態は、
「混乱」
だったと言えるかもしれない。
これまで長いあいだ、
お仕事、お疲れさまでした。そして、
有難うございました。
と、せつに想いながら祈る。
令和2年11月24日