【つぶやき詩】「ありがとう」
ひき肉入りの味噌ラーメン
妻が作った…
家で食べる食事の ほぼすべてを妻が作る
自分で料理ができないわけでない
地方で単身赴任した2年ほぼ自炊した
でも
東京に戻って僕が台所に立つと
彼女は嫌がった
「あんたは何もしなくてもいい」
好意というより
僕が台所でゴソゴソすると イライラするようだ
はいはい 何もしません
その一方
晩ご飯ができるまで自室にいると
「あんたは何もせん 茶碗くらいならべろ」
とも言う
妻は妻で仕事をしていて
その帰りに買い物 そして夕食を作っている
昨年から今年にかけての無職の時代
それ以前からでも
彼女の稼ぎ 働きには大いに助けられている
大車輪の活躍 子が独立しているのが救い
今晩のメニューは
味噌ラーメン 豚のひき肉がのっている
風邪ひいて鼻水垂らす
僕を気遣ってくれた と思った
心のなかで
ありがとう…と言う