【ニュース詩】「ジャイアンの歌声」
この世には 男と女しかいない
常識の革命だ
今までの常識は 多様性を認めろ―だったよな
そんなの関係ねぇ
男と女以外に何がいるというんだ
どちらでもない―
そんな考えは認めねぇ
さあ 歌おう 歌わねぇか
オレは歌うぞ
常識の革命だ
うるさいマイノリティーなんかは無視してやれ
静かなマジョリティー
そうだ あんたたちだ
あんたたちこそ オレの仲間だ
さあ 歌おう
常識の革命だ
自分のケツは 自分で拭きな
オレらの裏庭から入ってこようとするおまいら
とっとと 帰れ！
ここは おまいらが居るところじゃねぇ
オレの拳を見てみろよ
握った拳を見てみろよ
さあ 歌うぞ
オレの拳は黙ってちゃいねぇぞ
今に いまに
おまいらの頭に振り下ろしてやるぞ
だから
言うことを聞けよ
いや 聞かなくたっていいや
オレはオレたち あんたたちのことを第一に考えている
おまいらのことなんか どうだっていいんだ
何度でも言うぞ
裏庭から入ってくんな！
入ってきた奴らは どんどん追い出す 追い返すからな
じゃなきゃ オレの拳をお見舞いするぞ
大声をあげて 歌うぞ
オレらは あんたたちは
偉大なんだ もういちど偉大になるんだ
この歌声が 響きあいこだまして
この世の隅々に 届くんだ
オレだけの声じゃない
あっちからも こっちからも
同じような歌が聞こえてくるぜ
オレたち あんたたちのことを考えているのは
オレだちだけじゃないんだ
向こうの連中だって 同じなんだよ
奴らだって 奴らたちのことしか考えてないんだ
さあ歌おう 大声で歌おう
常識の革命だ
この世には 男と女しかいないんだ
他の連中なんか 最初からいないんだ