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「詩の本」を読んで

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2021年2月からnoteに自作詩を投稿しています。詩を書きだしたのがその前年20年12月から…という詩も文学もまだまだ勉強途上。そんな私が読んだ古今の詩集、詩に関する本を読んだ…
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#H氏賞

■頭がイイ人が書いた詩…らしい

■頭がイイ人が書いた詩…らしい

「詩集」を読んで (18) 不定期刊◇望月遊馬 詩集2題
焼け跡         思潮社 2012年7月刊 
水辺に透きとおっていく 思潮社 2015年5月刊

いずれも、この詩人の詩集で図書館にあったものを借りて読んだ。
「焼け跡」の惹句に曰く「洗いざらしの焼け跡へようこそ!  ゼロ年代の現代詩が産み落とした至高のコトバの果実――。第44回現代詩手帖賞を受賞した詩人・望月遊馬による第2詩集」なん

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■「わからんでいい」というモノ

■「わからんでいい」というモノ

「詩集」を読んで (17) 不定期刊◇零余子回報 森本孝徳 思潮社 2015年10月刊

月刊詩誌「現代詩手帖」の新人作品投稿の選者は6月号に代わる。
毎年5月号で、年間最優秀新人詩人「現代詩手帖賞」を選び、翌月から新たな選者2人が担当するという流れ。
この手帖誌を読むようになったのがおととし暮れからだから、まだ2年にも満たない。昨年3月から投稿し始め、まったくカスリもしないというのは何度も書いて

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■現代詩の傾向と対策が見えた…けど、なにか?

■現代詩の傾向と対策が見えた…けど、なにか?

「詩集」を読んで 廿楽順治(11) 不定期刊「すみだがわ」 (思潮社 2005年10月刊)
「化車」(思潮社 2011年4月刊)

浅草の人間からは、「子供はあっちに行っちゃいけないよ」「川向う」などと言われてきたのが、とうきょうスカイツリーのある東京都墨田区。
川向うのイメージは、スカイツリーのある押上より北、隅田川に接する向島エリアが濃厚なのだが、まあ似たようなものである。アサヒビール本社があ

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