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町谷東光
2022年6月19日 13:30
「詩集」を読んで (14) 不定期刊◇さっきまでは薔薇だったぼく最果タヒ著 2022年4月 小学館刊女性の表現者が、その創作物で「ぼく」を一人称として使うケースはそれなりにある。すぐ思い出すのは、シンガーソングライターの森田童子だったりする。少女漫画、詩歌、小説などでもままあるだろう。最果の最新刊詩集も、そうである。女性作家が、「ぼく」として語り、表現する理由は何か。私、あたし…で
2022年6月6日 00:00
「詩集」を読んで (13) 不定期刊◇雨をよぶ灯台マーサ・ナカムラ著、2020年6月 思潮社刊僕が「現代詩」に関心を持ち始めた2020年秋。その年9月に萩原朔太郎賞を最年少で受賞した、と評判となり、新聞記事を読んだ記憶があるのがこの女性詩人である。僕は前橋に以前勤務していたことがあり、朔太郎賞を主催する萩原朔太郎記念前橋文学館にも行ったことがあったが、そこで朔太郎の詩に触れたものの、ほとんど感