2022年4月に観た映画と、登場するごはんについて(劇場編)
noteでは映画に登場するごはんついての記事を書いています。ごはん映画記事をまとめているマガジンはこちら。
そして今年は毎月、劇場とおうちで観た映画の振り返りをしています。振り返りはこちらのマガジンへ。
本来であれば毎月振り返る企画なのですが、春は仕事が忙しくなかなか書けずにいました……。今日は4月に劇場で観た映画をメモします💪
▼4月に劇場で観た新作映画
『ナイトメア・アリー』
ギレルモ・デル・トロ監督が、ノワール小説「ナイトメア・アリー 悪夢小路」を原作に描くサスペンススリラー。原作を知らなくともラストの展開は予想がつく方が多いと多いますが、分かっていてもあの運命にたどり着くと背筋がぞくっとしました。
ギレルモ・デル・トロ監督ならではの世界観の作り込みにより、セリフや小道具で考察できる箇所が多く、レビューや解説を読むのが楽しい分類の作品です。
▼▼『ナイトメア・アリー』に登場するごはん▼▼
トーストと卵/ステーキと卵/チョコレート
ブラッドリー・クーパー演じるスタンが転がり込んだ、怪しげなカーニバルの一座とともに朝食として食べているのは、質素なトースト(ただのパンかも)と卵(目玉焼きだったかも)。
その後、ウィレム・デフォー演じるクレムと共に、ステーキを食べるシーンがありました。ここに至るまでの一連のシーンや会話は後味悪く、ステーキも全く美味しそうには見えません。(こちらのサイトで画像が見れます)
ルーニー・マーラ演じるモリーが食べているのはチョコレート。不思議とチョコが好きというと、大人のキャラクターだとしても子供っぽい一面を垣間みる気がします。
『SING/シング: ネクストステージ』
前回に続いて、名曲のフルコースという感じでハッピー楽しい作品でした。毎回コアラが何かをやらかして、トラブルメイカーの役割を一手に引き受けてくれるので、ほかのキャラクターの頑張りが映える不思議な作品だなぁと思っています。
本作では歌の力はもちろんのこと、「舞台はとても魅力的である」というメッセージも強く感じました。演者も裏方スタッフもステージ開幕に向けて力を合わせて作り上げていく様は、コロナ禍でも頑張る、演劇業界への応援にも見えました。
▼▼『SING/シング: ネクストステージ』に登場するごはん▼▼
火山スムージー/チェリーチーズアイス
本作に登場するごはんは、火山スムージーとチェリーチーズアイスでした。(かわいい)
ちなみにチェリーチーズアイスについて調べてみると、バニラアイス、クリームチーズ、チェリージャムを混ぜると作れるみたい!今度作ってみよう!
『パリ13区』
『カモンカモン』の感想を書いたnoteで、同じモノクロ作品として少し触れたのですが、とても清々しくて美しい作品でした。すごく好きな作品です。
メガホンを取ったのは『ディーパンの闘い』や『真夜中のピアニスト』のジャック・オーディアール監督。『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督と、新進の監督・脚本家レア・ミシウスが共同脚本で参加しており、3名の要素がミックスされた物語はとても新鮮で鮮やかな印象を受けました。
舞台となる13区は、高層住宅が連なる再開発地区で、アジア系移民も多く暮らす地域らしいです。主人公エミリーやその周りの友人たちがアジア系であったり、今まで持っていた「パリ」というイメージと異なる風景を観せてくれます。
本作を観ていると、リアルでもオンラインでも、間接的でも肉体的にでも、人と繋がるには喜びやもどかしさがあり、そして面白い!と思いました。ストーリーの着地も素晴らしく、ラストはハッピーな気持ちにさせてくれました。
そしてモノクロの世界が美しい!パキッと黒が出ているので、演出も相まって映像がとにかくスタイリッシュな感じ。13区という現実にある場所を舞台にしていますが、モノクロで描くことで空想の世界のようにも思えます。
▼▼『パリ13区』に登場するごはん▼▼
ウィスキー/中華料理屋/エスプレッソ/ヨーグルト
本作は食事シーンがフィーチャーされる作品ではなかったのですが、パリらしくカフェでの会話シーンや、13区らしく中華料理店が登場しました。
『死刑にいたる病』
簡単ですがこちらの記事で『死刑にいたる病』の感想と、登場するごはんについて書いています。
『メイド・イン・バングラデシュ』
世界の繊維産業を支えるバングラデシュを舞台に、過酷な労働環境と低賃金に立ち向かう女性を描いたヒューマンドラマ。
昔は働くことさえ許されなかった女性たちが、今、自分たちの権利のために闘う。映画としてはもどかしい場面もあるけれど、これは決して遠い国の話ではなく、我々のストーリーなんだと実感します。彼女たちなりのやり方で進む姿に勇気をもらえます。
また思わず今、自分が着ている服がどこで作られたものなのか確認してしまいました。本作は女性のエンパワメントの物語であると同時に、ファストファッションを消費する暮らしに対しての強いメッセージ性を秘めています。
▼▼『メイド・イン・バングラデシュ』に登場するごはん▼▼
チキンカレー/お弁当
バングラデシュ料理としてカレーが登場しました。wikiによると、バングラデシュの主食も米のようで、他のインド亜大陸の国の料理と比べて、野菜や魚が多用されるそう。そういえば、映画の中でも魚を料理するシーンがありました。(暗い部屋で魚の頭を叩きつけるカットは静かな怒りを感じる場面でした)
あと主人公たちが繊維工場で食べるお昼ごはんは、持参したお弁当でした。インド映画を観ているとお弁当はよく登場するアイテムですが、バングラデシュでもお弁当を食べるというのは共通のようです。一緒に持っているお水は飲むためじゃなく、手を洗うために使っていたのが食文化の違いを観れて面白かったです。
『グレート・インディアン・キッチン』というインド作品の感想を熱く書きましたが、『メイド・イン・バングラデシュ』も今の時代だからこそ、幅広い方々に観てほしい、そんな作品です。
『カモンカモン』
『カモンカモン』の感想はこちらに書きました。また自分にとって大切な作品が増えました。ごはんシーンもたくさん登場して嬉しい作品です。
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