シナモンロールが食べたくなる映画
スウェーデンやフィンランドなど北欧のソウルフード、シナモンロール。
実は、10月4日は「シナモンロールの日」だったそう。スウェーデンのホームベーカリー協会が設立40周年を祝うために1999年に制定したものです。
わたしが大好きなスウェーデン在住のふたりぱぱのYouTube。今年もシナモンロール作りを紹介しているのを見て、無性にシナモンロールが食べたくなったので、シナモンロールが出てくる映画を集めてみました。
▼▼シナモンロールが出てくる映画▼▼
『かもめ食堂』(2006年)
一番最初に思いつくのは作品は『かもめ食堂』ですよね。ごはん映画としてあまりにも有名なので、このnoteでメモはしていなかったのですが、大好きな作品です。
フィンランドの首都ヘルシンキにある小さな食堂を舞台に、3人の日本人女性が織りなす穏やかな日常をつづったドラマ。
「かもめ食堂」ではシナモンロールを作る過程も描かれるので楽しい。焼きたてを試食するシーンも可愛いです。「かもめ食堂」のシナモンロールは、粒状のお砂糖(ワッフルシュガー)が上にパラパラとかかっていて、サクサク感もありそう。
北欧の家庭で作られるシナモンロールはこんな感じなのかなぁ。ほぼ日刊イトイ新聞に、本作のフードスタイリスト飯島さんのシナモンロールの作り方が紹介されていました。
映画にはシナモンロール以外にも、おにぎり、生姜焼き、トンカツなどたくさんのごはんが出てきます。フードスタイリストの飯島奈美さんの本「シネマ食堂」には、映画に出てくるごはんのレシピがたくさん紹介されているので、ごはん映画好きにはオススメの一冊です。
『LIFE!/ライフ』(2013年)
アメリカのグラフ誌「LIFE」の写真管理部で働く臆病で不器用な男が、人生変える波乱万丈の旅に出る姿を描くハートウォーミングな映画。監督と主演はベン・スティラーが務めています。
もし人生につまずくことがあったら、きっとこの映画をもう観ると思う、そんな勇気をくれる作品です。この作品も人生ベスト級に大好きな一本です。
この作品は観ると、旅に出たくなる、冒険をしたくなるくらいロケーションが素晴らしい作品。映画やテレビでの撮影場所を確保する役割を担うロケーション・マネージャーの組合が発表する、第1回ロケーション・マネージャー賞として『LIFE!』は表彰されています。
この映画に出てくるシナモンロールは「シナボン」です!
主人公ウォルターとずっと電話でやりとりをしていた人物と、ひょんなことから直接会うのが空港内にあるシナボン。ほんのちょっとしか映りませんが、このシーンを観たらシナボンが頭から離れなくなりました。
シナボンはアメリカ・シアトルで誕生したシナモンロール専門店。日本でも13店舗ほど展開されているので、すぐに買いに行ける映画のごはんとしてすごく良いです!
▼シナボンが登場するシーンを集めたYouTubeを発見!
サムネが『LIFE!』のシナボンです(ネタバレになるので未見の方はご注意!)シナモンロールとコーヒーの組み合わせは本当に最高だなぁ〜!
「LIFE!」にもうひとつ登場する食べ物があるのですが、それは主人公ウォルターのお母さんが作るクレメンタインケーキです!クレメンタインは日本のみかんに似たオレンジとのこと。ネットで調べるといろんなレシピが出てきました。
劇中とあるシーンで、茶色いワックスペーパーのような紙で包んである状態でクレメンタインケーキが登場するのですが、その姿が可愛いんです。細かいけど、ぜひ注目して観てほしい。
『500ページの夢の束』(2017年)
もう一本、シナボンが登場する作品をご紹介。
ダコタ・ファニングが自閉症を抱える少女を演じ、ある思いを胸に500ページの脚本を届けるためハリウッドを目指す旅の中で、少しずつ変わっていく少女の姿を描いたハートフルストーリー『500ページの夢の束』です。
この作品では、主人公ウェンディがショッピングモールにあるシナボンでアルバイトをしています。ベージュのシナボン帽子と、丸襟の制服が可愛い。
映画ではフロスティングをたっぷり塗るシーンが観れます。シナボンのこの真っ白なフロスティングが美味しいですよね!わたしはテイクアウトしたらレンジで少し温めて、トロトロにして食べてるのが好きです。
本作では「スタートレック」が重要なキーワードとして使われているのですが、自閉症の主人公ウェンディが、感情を学ぶヴァルカン星人のスポックに重なります。彼女にとって「スタートレック」は脚本を書く力になり、バイト仲間とのコミュニケーションにもなっています。そんな大好きな物語に背中を押されて、大きな一歩を踏み出す姿がとても良いです!
そして鑑賞してびっくりしてしまったのですが、『LIFE!/ライフ』で重要な人物を演じていた方が、この作品でも重要な人物として登場しました!ぜひ『LIFE!/ライフ』と『500ページの夢の束』はシナボンを用意して一緒に鑑賞してみてください!
Fika(フィーカ)とHYGGE(ヒュッゲ)
ふたりぱぱの動画でもよく出てくる「Fika(フィーカ)」。スウェーデン語の「fika」から来ている言葉で、甘いものを食べながらコーヒーを飲むという、スウェーデン人の習慣のこと。一日に何度もフィーカの時間があり、みんなでコミュニケーションを取りながら、一息休憩するという素敵な時間。(日本では夜の飲み会「飲みニケーション」がそれに当たるのかもしれないですね。わたしはお酒を飲まないので、コーヒーブレイクの方が嬉しいな)
ちなみにデンマークでは、居心地のいい時間や空間を意味する「HYGGE(ヒュッゲ)」という考え方があります。くつろげる空間や時間こそが幸福という考え方はブームになっているようで、関連書籍も本屋さんで発見しました。わたしはインドアで、マイペースな人間なので、北欧に倣ってなるべくヒュッゲ思考で生きていきたいです。
▼フィルムで撮ったフィーカな思い出
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