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ごはん映画

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映画に出てくる食べ物が大好きです。そんな「ごはん映画」について書いた記事をまとめています。
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#netflix

映画に出てくる食事はおもしろい

映画に出てくる食べ物が好きで「ごはん映画」として集めています。 収集するのは、食をテーマにしている映画だけではなく、1カットだけ食事や飲み物が登場する作品も対象にしています。そのような収集範囲にしていると、映画を観るときは登場人物たちが何を作っているのか、何を食べて飲んでいるのか、とても気になってしまいます。 逆に全く食べ物が登場しない映画もあります。それはそれでおもしろくて、作り手にとってその作品での、 ・「食」の重要度 ・「食」が担う役割 ・「食」で表現したいこと(逆

インドネシアのMeToo映画|『フォトコピー』

Netflixのインドネシア映画『フォトコピー』を鑑賞しました。 多国籍な映画を観ることが好きなので、インドネシアの土地や人を知ることができて嬉しい。本作はミステリーとして楽しめながら、社会的問題をテーマとしており、ずっしりとした重厚なサスペンスとして見応えのある一本となっています。 スールはITの知識のフル活用して劇団メンバーのスマホをハッキングし、あの夜、自分の身に何が行ったのか探ろうとします。この行動が本作をミステリーとして面白くさせていました。 他人の画像フォルダ

少女の繊細な成長物語|台湾映画『アメリカン・ガール』

台湾映画『アメリカン・ガール』を鑑賞しました。 2021年の第34回東京国際映画祭で上映された作品で、現在はNetflixで鑑賞することができます。 この noteでも、台湾映画『瀑布』や香港映画『花椒の味』などをメモしていますが、本作『アメリカン・ガール』を鑑賞して、やっぱりわたしはアジア映画の雰囲気がとても好きなんだなと、改めて感じます。 映像から伝わる温度というか湿度みたいな、アジア特有の水分を含んだ空気感が好きなのかもしれません。 『アメリカン・ガール』のストーリ

『リトル・フォレスト 夏・秋』で食材をいただくありがたみを感じる

ずっと観ようと思っているけれど、なかなか観れていなかった作品がけっこうある。時間とか気分とかが合わなくてタイミングを逃していることが原因なのだけど、『リトル・フォレスト』はまさにそう。 ごはん映画として有名な作品なので、観よう観ようとかれこれ3年ほどは思っていて、この度やっと観れました。とてもいい作品でした。 「海獣の子供」「魔女」などで知られる漫画家・五十嵐大介さんが、東北の小さな村を舞台に、旬の食材をいかした食事と自給自足の生活を通じて自分と向き合う若い女性の姿を描いた

タコスが食べたくなる本と映画

映画研究者の三浦哲哉さん著 「 LAフード・ダイアリー」を読んでいます。2019年4月から2020年3月までの1年間、LAで過ごした筆者が食を通じて、体験的都市論を記載している、非常におもしろいエッセイです。 この本の中で、筆者がLA(アメリカ)におけるメキシコ料理の存在を体験するため、ゲリラ・タコス(Guerrilla Tacos)という店へ足を運ぶ章があります。三浦さんの描き方も相まって、ここで体験するタコスが、ものすごく美味しそう! わたしはタコスをちゃんと食べたこ