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手紙を書く工程についての考察

手紙ってすごいなと思う。この労力、ありがたすぎる。
時間をかけて、相手のために文字を書くだけじゃない。
まず便箋を用意して、文章を書き、封筒と切手を用意して…と、なる。

その手紙の工程を考えてみた。

1、まず、だいたい書きたいことを思い浮かべる。
   ↓
2、便箋と封筒を用意する。
   ↓
3、自分が伝えたいことを便箋につづる。
   ↓
4、相手の住所を調べる(年賀状など引っ張りだしてくる)
   ↓
5、それを見ながら、間違えないように、封筒の宛名面に書く。
   ↓
6、裏には自分の住所と名前を書く。
   ↓
7、便箋を折って封筒にしまう。送付したいものがあれば一緒に同封する。
   ↓
8、糊で貼って、封をする。
   ↓
9、切手を貼る。
   ↓
10、ポストに出す。


なんという工程の数!!改めて書いて驚く。

しかも10~20代のころは、こんな工程を苦とも思わず、たくさん手紙を書いていた。

今となっては、こんな面倒なことをしていたのか!と信じられない(笑)

これを面倒だと思う心の声を代弁してみよう。この工程に沿って。

手紙が面倒になる精神的なハードル。理由たち。

1、まず、だいたい書きたいことを思い浮かべる。

・・・文章に書くほど書きたいことの材料がない。量がない(笑)


2、便箋と封筒を用意する。

・・・在庫があればいいけど、なければ買うところからがハードル。在庫があっても使っていないと、同じ人に同じ便箋と封筒を送る可能性も高い。(好みの便箋がすぐ見つからないことが多いから、普段から買っておくことをおすすめする)



3、自分が伝えたいことを便箋につづる。

・・・まず文字をいっぱい書くのが大変(笑) さらに、長い文章の構成を考えてまとめるの大変。メールと違って一発勝負だから編集できない。自分の文章力が問われる。


4、相手の住所を調べる(年賀状など引っ張りだしてくる)

・・・すぐ手元にないことが多い。結構調べるの面倒だ。


5、それを見ながら、間違えないように、封筒の宛名面に書く。

・・・封筒は手紙の顔。代替がないことも多いので、書き損じないようにかなり気をつかう。失礼にならないように、相手の名前、住所にも間違いがないよう慎重になる。


6、裏には自分の住所と名前を書く。

・・・これも結構面倒(笑)。今の日本では普段、あらゆる所で、これしか書いていないんだけどね。その時も面倒と思うほどだから^^


7、便箋を折って封筒にしまう。送付したいものがあれば一緒に同封する。

・・・梱包作業は緊張する。手紙を封筒のサイズに合わせて折る。一度折ったものは、別の折り方はできない。さらに、同梱物にも注意。これで封筒が台無しになったこともある。


8、糊(のり)で貼って、封をする。

・・・最終段階で、糊が無いこともあった(笑)。まさかとなるが、いかに普段使っていないかを実感する。その時は、ご飯つぶを糊代わりに利用した。糊も手に付くし面倒。


9、切手を貼る。

・・・在庫を持ってないことが多い。コンビニなどで買う。これが手間。もし、重さが不明な時は、郵便局へ直接行かなければいけない。これも手間(笑) 送るためにはマストだが、ハードル高い。


10、ポストに出す。

・・・言うまでもないが、メールと違って手元で送信できない。ポストか郵便局まで足を運ぶ。場合によっては、近所にポストがないことがある。
さらに、普段、ポストに馴染みがない場合、近所でもどこにポストがあるのかわかっていないこともある。ポスト近くにあったかな?…と。


11、そしてようやく届く。

・・・相手に届くまで1~3日。メールに比べて時間がかかるのは当然。


というわけで、こんなにも工程が多く、このことを考えている時間が長い。
やめる理由になることが多く、面倒。だから手紙はなくなりつつある。

だからこそ、もらった時のうれしさは、ひとしおなのだ。

メールの何倍、何十倍うれしい。
相手が、私のために、手間と時間をかけてくれたことがありがたく、うれしい。

手紙には、もちろんその労力については書かれていないけど、手紙を見れば、それがわかる。思いが伝わってくる。

可視化できないが、手紙には相手の時間も含まれている。

だから、手紙のプレゼントはうれしい。手紙がくれるパワーはすごい。

昨日もらった残暑見舞いを見て感じたこと。



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まちの哲学者
本当にありがとうございます😊嬉しくて小躍り!!💖