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私の芝居日記 9号 「雨」

「雨」(こまつ座)
作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:山西惇、倉科カナ 、久保酎吉、石田圭祐、木村靖司、土屋佑壱、櫻井章喜 、前田亜季 、チョウヨンホ、野坂弘、薄平広樹、花王おさむ、
俵和也、助川嘉隆、南里双六、頼田昂治、村岡哲至、岡部雄馬、川飛舞花、元田牧子、武者真由、尾身美詞、榎本ゆう、宮松ぼたん、熊谷大輔(パーカッション)
日時:2021年9月25日(土)18:00~21:00
劇場:世田谷パブリックシアター(東京三軒茶屋)

江戸のしがない金物拾いの「徳」は東北平畠藩の紅花問屋の当主喜左衛門と瓜二つ。失踪中の喜左衛門になりすまし、その地位と美しい妻と豪勢な暮らしを手に入れる。疑われることを恐れ平畠言葉の習得に夜な夜な励む。そして、殺人すら犯してしまう。しかし、最後に「徳」は平畠藩の財政を支えてきた紅花問屋の当主喜左衛門の身代わりとして殺される。

戯曲、演出、役者、舞台、音楽全てが揃った名作。初演は1976年。2011年にも市川猿之助(市川亀治郎)が「徳」を演じ、新国立劇場で再演されている。これからも日本の古典として上演され続けていく芝居だろう。

まず、どんでん返しのストーリーにびっくり。これは観てのお楽しみ。
妻おたかを演じた倉科カナが凛として美しい。番頭金七の薄平広樹も実にいい。
舞台袖下にパーカッション演者が一人。
土俗的なラッパの音が観客を異次元空間に放り込む。芝居も筋書も一瞬忘れる。不思議な感覚でなかなか言葉で表せない。
舞台装置も明暗くっきりで見事。巨大な幕や下がりもの。今回の席は舞台から4列目だったのでもう少し引いて見たかった。
興奮冷めやらず、劇場を後にしました。

10月2日に横浜の関内ホールでもやります。お勧めです。
もう一回、観に行こうかな。
では、またお会いしましょう。さようなら。

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写真右下の人物が井上ひさしさん

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世田谷パブリックシアターの入り口

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