『Q』

『Q』呉勝浩
600ページ越えの分厚い小説。過去にも呉勝浩さんの作品を読んだことがあるが、妙なリアルさが感じとれる。今回の「Q」の物語にはコロナ禍の描写がリアルで、現実とフィクションを行ったり来たりするような感じだった。
ストーリーはダンスで観たものを虜、あるいは信者にしてしまう才能を持つキュウを世界に広めようとする傍ら、過去に起きたキュウをとりまく人物達が関わるとある事件が、複雑に絡み合っていくというもの。
最初にも書いたが、分厚い小説なの本を読みなれている人でも疲れてしまうだろう。頭を使うし、体力も使う。何より本が重たいので腕が疲れるのだ。
しかし、物語にはのめり込んでしまう“何か”があるので、映画化などで多くの人に広がってほしいし、私も観たい。

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