『フェイク・マッスル』

『フェイク・マッスル』日野瑛太郎
第70回江戸川乱歩賞の作品。
また新しいミステリに出会ってしまったというのが率直な感想である。
簡単に内容を書くと、たった3カ月のトレーニングで人気アイドルがボディビルの入賞を果たしたのだが、短期間で出来る筋肉ではないと話題になり、薬物使用を疑われてしまう。そんな中、そのアイドルはジムをオープンすることになり、薬物疑惑の取材として、週刊誌の記者が潜入捜査をするといった感じだ。
アイドルの筋肉は本物か偽物か？
薬物は使ったのか？
などの謎は最後にはすべて綺麗に回収され、さすが江戸川乱歩賞！物語のテンポの良さもあり、読み始めたら止まらない系の一冊。作者の技術の凄さが感じられました。
本読むのが苦手な人でも読みやすいですよと、ありふれた感想に着地してしまったが、本当に面白い小説でした。

そして、何より装丁が良い✨

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