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『イン ザ・ミソスープ』
『イン ザ・ミソスープ』村上龍
読売文学賞受賞作品。
初版が1998年なので、20年以上前の作品なのだが、まるで新しい作品のように思えて読めるのが、村上龍さんのすごいところ。過去に読んだ「希望の国のエクソダス」の時もそうだった。
「イン ザ・ミソスープ」は当時の問題作とされていたが、読んで分かった。誰もが納得の問題作である。
とくに殺人の描写に至っては、本当に人を殺したことがあるのではないのかと疑ってしまうレベルのリアルさを感じてしまった。
この小説を読んでいると日本人として、村上龍さんからお説教を受けている気分になってくる。
本書の解説にもあるように、個々バラバラで繋がりがなく、自分の意志を伝える力を持てない状態のぬるま湯につかっている。日本人は全員ぬるま湯につかっている、というよりも、ぬるま湯が濁って味噌汁づけになっている。
というメッセージは忘れてはならなそうだ。
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