【学生インターンレポ】子どもたちの"思いやり"に触れる
こんにちは、学生インターンのすずです。
今回もインターンとして参加させていただいた活動について、ご報告したいと思います。
今回は2023年8月19日(土)、日立地区産業支援センターにて行われた「県北Business Challenge Program アイデアソン#2」と
2023年8月24日(木)、ひたちなか市総合運動公園 総合体育館にて行われた「ボランティアスクール~あそぼうさい~」の様子をお伝えします。
大人も子どもも自由に過ごす
「県北Business Challenge Program アイデアソン#2」
この日は、茨城県北地域の企業による事業促進プログラム、「県北Business Challenge Program アイデアソン 」の第2回目が開催され、活気あふれる大人たちが集う会場の隣に、オセロやチェスなどの定番のものから海外の珍しいものまで集めたボードゲームがたくさんあるあそび場をつくりました。
この日のメインであったボードゲームでもたくさんあそんでくれましたが、やはり人気はまちのこバギー。
バギーで白熱した会議が繰り広げられるまわりをぐるぐる走り回っていて、その姿に大人の方々が思わず笑ってしまう様子が印象的でした。
子どもたちがあそび場で自由に過ごしたことはもちろん、大人も自由に休憩しながらプログラムは進んでいき、たまにあそび場の様子を覗いていってくれました。
昔あそびコーナーで立ち止まり、けん玉にチャレンジする方も。
私たちが大事にしているのは、「子どもも大人も楽しめるあそび場」。
来たときはあそぶモードではなかった子も、終わりには「楽しかった!」と言って帰っていった姿を見て、とても嬉しく思いました。
せっかくあそびに来てくれるのだから、いい思い出として残るような場づくりを心がけたいと感じる瞬間でした。
子どもたちの考える、「快適な避難所」
「ボランティアスクール~あそぼうさい~」
続いて、「ボランティアスクール~あそぼうさい~」の様子をお伝えします。
ひたちなか市社会福祉協議会が主催するボランティアスクールの一環として、まちのこ団が「あそぼうさい」をテーマに防災教室を開催しました。
この日は、座学で災害について触れた後、6・7人のグループに分かれて「避難所運営ゲーム HUG」を行いました。
避難所運営ゲーム HUGは静岡県が開発した防災カードゲーム。
年齢・性別・国籍もバラバラな避難者たちを、それぞれが抱える事情に配慮しながら、体育館・教室・屋外に配置していくというものです。
また時々発生するイベントに対処しながら、避難所のルールを決めていきます。
子どもたちは初対面同士の子が多かったのですが、各グループとも議論が盛り上がりました。
要領よく避難者を配置しようとする子もいれば、細かいところまで気を配って慎重に避難所を運営する子と様々でした。
「快適」の具合は人によって様々です。
一方の心地よさを追求すれば、他方が不便な思いをすることも。
子どもたちもそれを理解して「みんなにとっていい避難所」を目指しましたが、大切にしたいことは人それぞれなゆえに意見がぶつかる様子も見られました。
しかし完成した避難所は、子どもたちの思いやりが詰まった避難所だと感じました。
私もゲームを進行しながら、自分だったらどんな避難所にして、どう避難者を配置するかなと考えていました。
大勢の快適のためには、すべての避難者の要望は通らないためどこかで折り合いをつけなければなりません。
そのため私は「この人には我慢してもらって…」「これは禁止して…」というような引き算の考え方をしていました。
しかし子どもたちは「子ども連れの家族のためのスペースを作ってあげようか」「ペット連れの人もエリアを決めて室内に入れてあげよう」といったプラス思考の意見が多く出ていたことが印象的でした。
多くの人が集まる場所なため、制限することばかりに目が向きがちでしたが、なるべく多くの人の要望を叶えてあげようとする姿を見習わなくてはならないと感じました。
ゲームを通して自分には無かった考えや、子どもたちそれぞれの性格に触れることができます。大人同士、また大人と子どもが混ざってでもやってみたいゲームだと思います。
活動を通して感じたこと
まちのこ団の活動の中で子どもたちと接しながら、その自由で大胆なアイデアの数々に驚くとともに、ルールにとらわれすぎない姿にハッとするばかりです。
しかし、それはルールや社会の暗黙の決まりを知らないということではなく、一度自由にアイデアを出してから現実的に実行できそうな形に整えていく作業に近いように思います。
そのほうがアイデアを出す初期段階での制約が少なく、子どもたちの間で活発な意見交換が行われる理由なのかなと感じました。
私は現実的に考えすぎてしまうからか、または自分で制約をかけているからなのか、アイデアを出すという作業があまり得意ではありません。
アイデアの宝庫のような子どもたちの姿をどこかうらやましく思うと同時に、あまり理屈っぽくなりすぎず、「いったん自由に考えてみる」という姿勢を忘れないようにしようと感じました。
(写真=まちのこ団/文=すず)
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