残したいのは秋葉原と池袋“らしさ”。GENDA GiGO Entertainmentが進める持続可能なまちの未来像
2022年11月現在、全国で20地域以上のエリアで導入されているまちのコイン。各地域では、自治体・企業などの運営団体さんがまちの人やお店を巻き込んでイベントやスタンプラリーを実施しています。
それぞれの特色を活かしながらも持続可能なまちをつくっていくため、まちのコインを少しでも楽しんでもらえるために、日々努力を重ねてくださっている運営団体のみなさん。
その思いを、すこしでもまちのみなさんに伝えたい……そんな背景から、運営団体さんのインタビュー連載「まちのコインでつくりたい未来」をはじめることにしました。
今回は、今年1月に導入された秋葉原と、9月に導入された池袋の運営を行う株式会社GENDA GiGO Entertainmentの榊 浩一郎さん(写真中央)にインタビュー。今回は2エリアの導入に至った背景や苦労したことなど、運営団体としての活動を振り返っていただきました。
「秋葉原の現状に一石を投じたかった」関係性ほぼゼロの状態からスタートした理由
ーーまちのコインの導入を検討したのはいつ頃だったのでしょうか?
昨年6月頃です。ちょうどそのときは全国各地にあるゲームセンターを使って新しい取り組みができないか、と考えていたんです。
そこで、まずはまちのコインの導入エリアである上田、小田原、厚木にあるゲームセンターをスポットとして登録してみたところから始めました。
どんなサービスなのか理解するために自分自身でも実際にアプリを使ってみたところ、まさに地域密着、地域貢献、SDGsの文脈にぴったりだと感じました。ゲーム感覚で楽しみながら学べる点がいいですよね。
ーー全国各地に店舗があるなかで、なぜ秋葉原エリアでの導入に至ったのでしょうか?
秋葉原の現状に一石を投じたかったからです。
ーー現状に一石を投じる……とは?
コロナ禍の影響でインバウンド需要が減少したことで、どんどんお店が閉じてしまっていて。このままだと、秋葉原らしいカルチャーや街並みが失われるのではないかと危惧していたんです。
ただ、それまで秋葉原における店舗同士のつながりはほぼなく、関係性がゼロに近かったんです。そこでまちのコインを使ってスポットを増やし、秋葉原をもっと盛り上げていきたいと考えて導入に至りました。
また、ゲーム好きな人が多い秋葉原ならきっと楽しんで使ってもらえると思ったことも理由のひとつですね。
ーーなるほど。まちのコインの特徴と、地域の特性を考えた結果の秋葉原だったのですね。そのあと9月にスタートした池袋は、どんな選定理由だったのでしょうか?
池袋も秋葉原と同じように人が集まるエリアであること。そして、池袋のまちを盛り上げる目的のもとゲームセンター「GiGO」を3館オープンする『池袋プロジェクト』を進めていたことが理由です。
また、池袋も秋葉原と同様、コロナ禍で一変してしまった状況を解決するために店舗同士の横のつながりをつくっていきたいと考えていました。
密なつながりがあったからこそ“幻のイベント”と称された企画ができた
ーーその後、導入して苦労したことはありましたか?
じつは今が一番苦労していると思います(笑)。池袋は秋葉原よりもさらにつながりがゼロの状態でスタートしたので……。
とはいえ、まちを相手に何か動かしていくというのは時間がかかるもの。反響を得るには3~4年くらいはかかるだろうと長い目でみていますね。
ただ、つながりづくりに繋がっていることは確実なので、このまま活動を続けることが大事だと考えています。
ーー具体的には、どのようなスポットさんとつながりができたのでしょうか?
秋葉原エリアのアンバサダーを務めてくださっているREAL AKIBA BOYZさんはまちのコインがきっかけでつながることができました。これから様々な取り組みをしようと企画しているところです。
また秋葉原ワシントンホテルさんは、スポットになっていただく前からつながりはあったのですが、以前よりも密につながれていると思います。
たとえば今年10月のハロウィンでは、秋葉原ワシントンホテルさんに会場をお借りして「もったいないマーケット」を実施しました。
ーー参加者からは「幻のイベント」「もらえるものが良すぎて人に教えるのがもったいない」との声もあがるほど大盛況だったそうですね…!
行列するくらい人気だったみたいですね! 秋葉原ワシントンホテルさんは担当者がとてもすてきな方で、今回も積極的に相談してくださったおかげで実施することができました。
秋葉原ワシントンホテルにおけるまちのコインの取り組みは、社内でも評価されているらしくSDGsに関する賞をもらったと以前話してくれました。
ーー秋葉原ワシントンホテルさんはTwitterでも準備の様子や出品物のお知らせなどを呼びかけてくださっていましたね。リユース活動に積極的で、とてもすてきだなと感じていました。「もっと大きくしたい」とTwitterでもおっしゃっていただいて嬉しかったです。
今回に限らず、もったいないマーケットはもっとたくさんのスポットさんやユーザーさんを巻き込んで一緒に開催していけたらと考えています。
私たちとスポットのつながりだけではなく、スポット同士のつながりづくりに役立つことができれば運営側としてさまざまな企画をしてよかったと感じますね。
まちの人の顔が見えると、まちに興味が湧いていく
ーー榊さん個人としては、実際にまちのコインの運営をしてみてどうでしたか?
……じつはもともと、まち自体に興味はなかったんです(笑)。休みの日は家から出ないタイプなので……。
でもまちのコインの運営側になってから、まちに興味が湧いてきました。つながりができたことで、まちの人の顔が見えるようになったからだと思います。
ーーつながりが増えると、まちへの愛着が湧いてきますよね。それでは最後に、秋葉原や池袋をどんなまちにしていきたいか教えてください。
私たちの中で、その答えは明確に決まっています。それは、おもしろいまちにすること。まち自体がおもしろくなれば、さらに人が集まる場所になるので。
だからこそまちのコインをはじめ、様々な取り組みでより多くのつながりをつくっていく必要があると考えています。
GENDAグループ共通のミッションは、「世界中の人々の人生をより楽しく」すること。私たちがつくった場所で、様々なコラボイベントを実施することで人々を楽しませられたらと思います。いつか区を巻き込んだ大規模なイベントができたら、うれしいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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