見出し画像

アメリカで気軽に楽しむギリシャ料理



アメリカで気軽に楽しめる多国籍料理の数々

アメリカにおいて、日本で言うところの牛丼にあたる、どこにでもあってサクッと食べられるものとなると、やはりハンバーガーになりますが、さすがに「人種のるつぼ」と言われるだけあって、様々な国のレストランも豊富。カリフォルニアにおいて最もメジャーなのは、やっぱりメキシカンでしょう。その他、ベトナム、タイ、インド、中華、韓国、そして日本もちらほら。当然のことながら、そのエリアに何人が多く住んでいるかによっても変わってきます。
私の日本食レストラン経験からして、何料理にしても多かれ少なかれアメリカ人テイストにアレンジされているのだとは思いますが、それでも結構気軽にいろいろな国の料理を楽しめるのは、アメリカのいいところ。
ベトナム料理とタイ料理好きの私ですが、最近、いいじゃんと思っているのがギリシャ料理。もちろん、もっと本格的なギリシャ料理レストランもあるのでしょうが、私が気に入っているのは、価格もスタイルもファーストフード以上レストラン未満っていう印象のお店。

ところで、なぜ「ギリシャ」?

ギリシャ料理について書く前に、「ギリシャ」について物申したい… というのは、日系二世の私の旦那さんです。日本人を代表して(笑)、私は一体何回、彼からこの質問をされたことでしょう。

「ギリシャって何なの?」

はい?って感じでしょうか?
つまり、英語でギリシャは「Greece」。読み方は「グリース」。「ギリシャ人」は「Greek (グリーク)」です。にもかかわらず、日本人が「ギリシャ、ギリシャ」と言うのが気になって仕方がない彼なんです。
日本人として、なんとなく似ているじゃんとも言いたいところですが、つまり「ギリシャ」と言っても、日本人以外には通じない訳ですから、困ったものといえば困ったものですよね。いい機会なので調べてみたところ、ポルトガル語のギリシャである「Grécia (グレシァ)」が日本では「ギリシャ」になったのだとか。まぁ、「G」の発音が「グ」ではなく「ギ」で落ち着いてしまったのが間違いの始まりですな。日本語あるあるではありますが。
とにかく。
英語では「ギリシャレストラン」ではなく「グリークレストラン (Greek restaurant)」となりますので、ご注意くださいませ~

ギリシャ料理といったら「Gyros」

ギリシャ料理といったら、「Gyros」です。これまた日本語では「ギュロス」とか「ギロス」と言うようですが、英語では「ィユロゥス」に近く、少なくとも「G」の音は発音されません。
「Gyros」というのは、薄切りのお肉を垂直の棒に重ねて、棒をクルクル回しながら焼き、焼けた外側からそぎ落としたお肉のこと。ケバブ屋さんでよく見るあれですね。それをフラットブレッド「PITA (ピタ)」に野菜などと一緒にはさんで食べるのが、定番中の定番のギリシャ料理。お肉は、ポーク、ビーフ、チキンに加え、ラムがあるのもギリシャ料理の魅力です。ラムはクセがあるので、好き嫌いがはっきりすると思いますが、私は大好きなので、ギリシャ料理では迷いなくラムを選択します。
なので、アメリカで気軽に食べられるタイプのギリシャ料理屋では、私のオーダーはいつも「ラムのGyro」。とは言っても、お店によって違いがあるので、最近食べた2軒の「ラムのGyro」を紹介しますね。

Nick The Greek

1軒目は「Nick The Greek」。オーダーした「ラムのGyro」は、想像した通りの形で姿を現しました。フレンチフライが入っているのは、果たしてそういうものなのか、それともアメリカンスタイルなのか?日本料理ならアメリカ人誰もがそういうものだと思っていても「いやいや、それは違うっしょ」というのは明らかですが、ギリシャ料理に関しては判断がつきませんね。私の予想ではフレンチフライは、ジャンク感をプラスしたアメリカ人仕様のような気がしますけど。
野菜は少な目かもしれませんが、ラムは美味しいしフレンチフライも全然ありでしたよ。

何気に主張が強いフレンチフライ(笑)
食べ応えもプラス


天井が高ーい店内は、きれいで解放感抜群。
レジでオーダーしてテーブルに持ってきてくれるスタイルです。


Jayna Gyro’s

2軒目は、ごく最近私の通勤路にグランドオープンした「Jayna Gyro's」。
下の写真でも分かるように、ピタに対して驚きの具の量。私も旦那さんも「どうやって食べるの?」って(笑)。このままだとどうしたって巻けないので、先にお肉と野菜を少し食べて、溢れ出す具材とともにTacoのようにして食べました。ラムとビーフの混合のお肉はもちろんですが、とにかく野菜がと~っても美味しかったです。シャキシャキしていて、ドレッシングらしきものがさっぱりといい仕事をしていました。更に別付けのヨーグルトソースをつけて食べても、これまたいい感じ。思うに、こちらのほうが、より本格的なギリシャスタイルに近いのでは?
ジャンキー感は全くなく、むしろ洗練された感じ。
個人的にはこっち推しです。

右上にあるのはペッパー。
かじってみたけど、結構辛かったです。お口直し用かな?


超ジャンボCucumber water (キュウリ水)。
写真を撮っていたらお店のお兄さんが「Cucumber waterが好きなの~?」って。
いやいや、あまりにも大きいから…


同じ「ラムのGyro」でも、お店によってこんなに違うのだということを知ると、いよいよギリシャ料理に興味がわくものです。フードトラック(キッチンカー)のギリシャ料理もあるくらいなので、アメリカでの人気は定着している様子。
お肉と野菜とパンのバランス、そして全体的な味わいからしても、この手の気軽なギリシャ料理は日本でも人気が出そうですよね。
もうすでにあるのかな?
はて、日本人仕様のアレンジはどんな感じだろう?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?