見出し画像

2月26日(2013年)絶頂期の広州恒大

2008年以来のACLの初戦、私は初めて中国に足を踏み入れました。
広州は沖縄より南に位置しているので、2月でもほんわか温かでした。
前年、中国では尖閣諸島のことで激しいジャパンバッシングが起き、日本製品や店舗の破壊活動が起きました。そのほとぼりもまだ冷めていなかったこの時期、街でレッズのユニフォームを着ることは禁じられました。
スタジアムに行く前に近くの食堂へ食事をしに行ったのが、唯一の外出でした。そこで食べたのは何だったか忘れましたが、周りの客の伸びやかな中国語が気持ちを盛り上げてくれ、とてもおいしくいただき、反日の最中という事は忘れさせてくれました。

スタジアムへは貸し切りバスで行ったのですが、キックオフよりかなり前、広州サポーターがまだほとんど来ていないころに到着しました。中国の軍隊?に守られて入場し、席の周囲も警備の人に取り囲まれている状況でした。
キックオフ時間になり、気が付くと、スタジアムは広州サポーターで埋め尽くされ、熱気はすごいもので、パワーに圧倒され、0-3で敗戦。中国パワー恐るべしと感じさせられました。

試合終了後も広州サポーターがほとんど去った後にまた軍隊?に守られ、バスに乗り込みホテルまで戻ってきました。

あの頃、あんなにパワフルだった広州恒大も今や2部に落ち、栄華盛衰を文字通り現わしてくれています。広州恒大の絶頂期を体験できたこと、私の浦和レッズ史の中でも忘れられない一コマとなりました。


いいなと思ったら応援しよう!