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読書感想文を書く子どもに響く!親の声かけ

作文講師・ライターのまちか先生です。読書感想文の宿題をめぐる親子の在り方がここ数年で変化したように思いませんか?「親の声かけ」をキーワードに、今主流となっている読書感想文対策を見ていきましょう。

夏休みが始まって1週間。「もう書いちゃったよ!」って子、いるかな?いたらすごい!かっこいい!今では作文の先生をやっているわたしも、子ども時代は読書感想文はお盆過ぎに書いてました。ちなみにまちか先生の子ども(小学生)も、本は選んだけどまだ読んでない&書いてないと言っています。

読書感想文って、書き方を習わないのに宿題に出る不思議な存在です。書き方が分からないから書けない。書けないのに「読書感想文は終わったの?」と親に聞かれる。「思ったまま書けばいいよ」と言われても「面白かった」としか答えられず、「それだけ?面白い以外にも何かあるでしょう」と突っ込まれると嫌になって余計に書きたくなくなる。

毎年たくさんの子ども達からそういう話を聞きます。一方で、保護者さんからもたくさん相談されるんですよ。

「読書感想文を書いたら?と言ってもなかなか書かない。そもそも読んだのかどうかもあやしい」「読書感想文を手伝おうとすると、きまって親子げんかになります」「本どうだった?と聞いても、面白かったしか言わないんですよ。ひどい時は別に、とか、どうでもいい、とか」

子ども達は書き方が分からなくて困ってる。
保護者さんは声かけが分からなくて困ってる。

わたしが毎年夏に開催している読書感想文講座は、10年続いている定番講座になっていますが、始めた年からずっと、”読んでくるだけ”で講座内で下書きまで終わり、あとは家で清書するだけというかたちを取っています。

もし、講座で作文の先生が子ども達の書く力をサポートするような「声かけ」を、おうちでもやっていただけたら、読書感想文に悩む親子が減るんじゃないかな。

鍵となるのは「親の声かけ」です。

手取り足取りやってあげるとか、代わりに書いてあげるとか、叱って無理矢理書かせるとか、そういう不自然なことではありません。親の声かけ次第で、読書感想文は親子のコミュニケーションツールになるのではと思うようになりました。

「書き方」から「声かけ」へ。読書感想文をめぐるハウツーが、ここ数年で変化したようです。

以前は読書感想文についての本を書店で探すと「書き方」を取り上げている本ばかりだったように、読書感想文についての記事も「書き方」を解説しているものがほとんどだったと記憶しています。

それがここ数年で、「親はどのように声かけしたらいいか」に言及されるようになってきたんです。すごい!うれしい!!今Amazonで検索してみましたが、「声かけ」に特化した読書感想文の本はまだないようです。(親子で作文に取り組む系の本は複数冊ありました)

ないならわたしが書こうかな。

まちか先生(心の声)

冗談はさておき(本気ですが)、読書感想文を書く子どもにどう声をかけたらよいかについて取り上げられている、ネット記事やWEBサイトをご紹介したいと思います。

プロの書評家・三宅香帆さんによるコラムです。子どもが感想を言語化できないのは、語彙力がないからではなく細分化力だといいます。自分の言いたいことを具体的に細分化することで自分の言葉が生まれる、と。細分化する過程でどこに面白さを感じたのか説明してもらうとよいそうです。

小説家の清水義範さんによるアドバイスです。「たっぷりほめる」「内容の評価はしない」「作文を深める質問をする」の3つをあげられています。共通するのは、マイナスなことを指摘しない点。目の前の作文の完成度を求めるより、長い目で見て作文好きになるように心がけるとよさそうですね。

伝える力【話す・書く】研究所所長の山口拓朗さんによるアドバイスです。「子どもが書いた作文を無条件に認めること」「作文の内容を無条件に受け入れること」「たくさん褒めてあげること」。自己肯定感が高い子どもは自分の思いや考えを文章でも主張できるといいます。声かけの良い例悪い例も載っていましたよ。

教育ジャーナリストの加藤紀子さんによるコラムです。「書くことが脳の働きに重要な影響を与える」という研究を元に、「字を丁寧に書く」「何か書けたらまずほめる」「書けないときは聞いてあげる」のが大切だといいます。大人が子どもに質問を投げかけて子どもの答えをメモしてあげると良いそうです。

オンライン読書教育の習い事「ヨンデミーオンライン」さんが、7/30(日)に完全無料のオンラインイベント「読書を好きになる読書感想文ワークショップ」を開催されます。”何の感想もいだかない子はいない”から、”引き出し方さえわかればどんどん感想が書けるようになる”って素敵ですね。

まとめ

どれもコロナ禍以降にアップされたWEBページでした。

振り返ってみると、学校が休校となり、仕事はリモートワークで、ステイホーム期間中は親子で過ごす時間も長かったですよね。教育の機会損失という面でも、我が子に何がしてあげられるのかと問い直された時期だったのかも知れません。

おうち作文教育(作文の家庭学習)において、「親の声かけ」が注目されるのはとても喜ばしいことだと思います。でもまだ読書感想文に特化した情報は少なく、メソッドとしては途上にあるのかもしれませんね。

わたしは今年、「100日後に作文上手な子になる声かけプログラム」をリリースしたくてnoteに登録しました。やはり鍵となるのは、親の声かけです。おうちで読書感想文に取り組む親子が参考にしていただけるような、具体的な声かけ法を記事にまとめたいです。体系化される一助となりますように。わたしなりにできることで、読書感想文に悩む親子のサポートをしていきたいと思っています(*^-^*)

おまけ

読書感想文は、作文用紙(原稿用紙)に書く前の「下書き」がとっても重要です。白紙のコピー用紙やノート、付箋などなんでもOKなのですが、もし上手く言葉を引き出せなくて困ったときは、こちらを使ってみてくださいね。

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