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阿佐ケ谷駅南口の噴水池どうなったら面白い?(妄想と社会実験)


駅前の噴水、いまは実質【ただの池】

5月に予定している「あさがやPICNIC」のメイン会場となる阿佐ケ谷駅前広場。大きなアケボノスギの横に噴水があるんです・・・が・・・実はこちらの噴水、機械に不具合がありまして、ここ何年かは水が吹き上げてません。つまり実質【ただの池】なのですが、もともと噴水として作られているが故の清掃代や水道代が杉並区にかかっております。意外と。

昨年のPICNICでも「噴水を面白く使いたいね〜」という話はあったものの、準備期間の都合上”覗き込むだけ”ということになりました。(←それはそれで面白かった)

この噴水については、杉並区でも不具合の原因を探るのが大変だったらしいですし、皆さん「なんとかしたほうがいいですよねえ」とは言う(思う)ものの、そのままにしておくのも、修理するにもお金がかかる。役所としては勝手にできない。阿佐ヶ谷民としても「ただの池」のままなのは寂しいし、もったいないと感じるので、「まちのイケてる使い方を実践する!」がモットーの阿佐ヶ谷ピクニック実行委員は、この噴水(池)どうなったら面白いか、ちょっと考えてみたいのです。

魔改造?足湯?釣り堀? <妄想会議>も実施予定

というわけで、あさがやPICNIC2025では、昨年覗いて得た知見(?)も活かしつつ、当日「広場の噴水こうなったら面白いかも妄想会議(仮)」を予定。「どうせ噴水の装置を直すなら、魔改造してアケボノスギを超える35メートル吹き上げたい!」「足湯にならないかな?」「駅前に釣り堀もう一つ!」など、実行委員が思いついたツッコミどころ満載の【ただの妄想】も大量発表します。

また、実行委員はあれやこれやと各所調整しまして、自分たちの妄想アイディアのひとつ「池を埋めてステージにする!」を実際にやってみます。もちろん工事するわけではなくて、一部分に仮設で蓋をするような格好でデッキステージ風に。池の水抜いて単管組むぞー!みなさんもステージにあがれるようにするので、ぜひ体験しにきてください。

まちのことって自分に直接関係ないことも多くて、急に「アイディア出して」と言われても難しいし、本当にただの妄想になってしまいがち。でも実際にモックアップ(試作・仮設)を作って、手で触ったり身を置いたり使ってみたら感想を言いやすいですよね。やってみたらいい感じとかイマイチとか、こういう仕組みならどうですか?こういう影響ありそうね!などなど。アイディアも意見も出やすいです。だから「やってみる」「やってみせる」「仮設でもいいから実際につくる」が大事。

対話には体験が必要だ

「実際に使う人が主体になり、短期間・限定的にやってみて、影響を検証してから、計画に移す」というのは、まちづくりの文脈では「社会実験」というふうに言われています。「役所が計画して設計してから(最後に)住民に意見を聞く」というようなやり方よりも、「知らないうちに決まってた」は少なくなるし、効果検証しながら計画していくことができるから無駄が少なくできるかも。ゼロから使うものよりも既存のものの利用方法を変えることで都市インフラを活用していくことの多い現代にはそのほうがフィットしやすいかも。

国土交通省の「社会実験」についてのページ 
※阿佐ケ谷の駅前広場の一部は「道路」です。
https://www.mlit.go.jp/road/demopro/index.html

「使いながらつくる、遊びながら学ぶ」「まちという舞台を楽しむための装置を自作!」は、まち暮らし不動産の基本スタンス。あさがやPICNICも同じです。場づくりやまちづくりは対話的に進めるのがとても大事ですが、対話って実はとっても身体的なものだから、会議室でやるより手と体と心を動かすほうがいい気がします。体験すると心は動く。心が動くと対話が始まる。

あさがやPICNIC2025では、実行委員会(企画準備チーム)を引き続き募集中。特に建築やDIYに興味のある方は面白いと思います。池の水抜いて単管組むぞ!どんどん手を動かしてものを作るのが好きな人、ご一緒にしませんか?もちろん「単管ってなに?クランプってなに?ラチェットってどう使うの?」な方にも、可能な限り教えます。

参加してみたい方は、説明会がありますのでご参加ください。 https://forms.gle/MnF53H8XsUacL1GA7

あさがやPICNICのクラウドファンディングももうすぐ始まります。「噴水池のおためし利用を応援したい」というご支援もよろしくお願いいたします!


最初は【ほぼ妄想】だった噴水池の上デッキステージ案。今回は真ん中のオブジェを避けて単管を組むことに。こういうのをさっさとOKもらってくる謎の交渉力。


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