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危険な香り、アウトローを感じる中村文則『掏摸』を読んで

第四回大江健三郎賞受賞作品
海外でも結構翻訳されている中村文則さんの中でも有名な作品だと思う。

掏摸を生業とする主人公が、闇社会の男(木崎)に関わりを持ってしまう。そんな中、不意にスーパーで物を盗む少年とも出会う。

大きな力と、そこで足掻く力。

現在でも大きな力とかっていうのがあって、かつてはそれが日本を支えていたのだけれど、多分今の時代そういった物が逆に進化を妨げていたりする。

そういったもどかしさや、理不尽さとかっていうのを彷彿したかな。

芥川賞をとった作家だけれどエンターテイメント性も強くて読んでて面白い作品だった。

あれ?
おいら『王国』よんだっけかな?

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