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【文美国保】フリーランスが年間10万円を節約した話

フリーランスになってから「あれ、健康保険料、きついかも…」と思い始め、文美国保に加入するまでの体験を具体的なエピソードとともに紹介します!
同じように節税を考えるフリーランスの方々の参考になれば幸いです。



文美国保に加入したきっかけ

以前まで、会社員時代の健康保険を任意継続していました。
フリーランスになると会社側の折半がなくなり、会社員時代の2倍の金額を負担することになります。当時の私は月3万円以上の保険料を支払っていました。
そんな中、クリエイター向けの健康保険として評判の「文美国保」の存在を知りました。


文美国保とは?

文芸美術国民健康保険組合、通称「文美国保」は、デザイナー、イラストレーター、作家など、クリエイティブな分野で活躍するフリーランス向けの健康保険です。自治体の国民健康保険に比べて保険料が安く設定されており、多くのクリエイターに支持されています。ただし、加入にはいくつかの条件があり、審査をクリアする必要があります。


フリーランスの健康保険の最適解?

私の場合、任意継続のあいだは、収入に関わらず月30,000円強(年間380,000円程度)の支払いが決まっていました。
しかし、文美国保ならすべての会員が月25,700円ということがわかりました。

しかも国民健康保険に切り替えた場合、稼げば稼ぐほど保険料が高くなります。(上限はあるが値上がり傾向らしい。)
いずれは任意継続が終了して国民健康保険に入らなければならない私にとって、とても魅力的な仕組みでした。
フリーランスのクリエイターに支持されている理由がなんとなくわかってきました。


どれだけお得になるか?

文美国保のサイトで、文美国保がお得なのかを自治体の健康保険と比較して、実際にシミュレーションすることができます。
私の世帯の場合、夫は就業先の保険に加入しているため、私1人の保険料だけでシミュレーションしました。

前年の総所得金額を400万円と仮定し、基礎控除48万円を引いた352万円で計算してみましょう。

結果は、なんと年間10万円の節約に!

今後収入が増えたらどの程度お得になるのかも検証してみました。
絶妙に現実的なラインとして総所得600万円で試してみましょう。

総所得600万円とかいけたら、、、と夢を見てみる。

稼げば稼ぐほどお得ということ?!これなら仕事が頑張れそう!と心が躍りました。


注意①審査に落ちることもある

X(旧Twitter)で「文美国保 審査」と検索すると、審査に落ちたという声も多数見受けられます。
所得が十分であっても審査落ちしたという体験談も散見され、弱小フリーランスの私は急に不安になりました。


注意②いきなり文美国保には加入できない

いざ加入しよう!と思っても、直接文美国保に加入を申し込むことはできません。
加盟団体に加入することで、文美国保の加入申請手続きをする権利が得られるようです。

厄介なのが、上記の加盟団体に所属しているからといって文美国保の審査が通るとは限らないということ。

結局は、加盟団体に加入しないと始まらないということで、とりあえず行動してみることに。

引き受けている業務と、加入に関わる費用などを加味して、私は日本イラストレーション協会に加入することにしました。


私の体験談①日本イラストレーション協会編

  • 3月上旬:
    まずは日本イラストレーション協会に資料請求

  • 3月下旬:
    資料をもとに加入申請を行う

  • 4月中旬:
    加入承認の連絡を受ける
    加入手続きに必要な諸会費を振り込み

手出し55,000円が発生

私の場合は、この時点で55,000円を支払いました。
文美国保の加入が大きい目的であるにも関わらず、この時点で高額な支出をしており、文美国保に通らなかったらどうしようかとちょっと焦りました。

文美国保のために出費した諸々

事業の実績を示す資料に難航

加入の申し込みページにあるように、自分の事業を示す資料を提出する必要があります。これに結構悩みました。
加入においてどんな点を見られているのかわかりませんが、私は事業として単価が高かったものかつ独創性の高い納品物を、ピックアップして作例として提出しました。


私の体験談②文美国保編

前述の日本イラストレーション協会の加入と同時に「文美国保の加入申請」ができました。
いつから文美国保の加入申請が始まったのかは不明ですが、おそらく日本イラストレーション協会の加入申請が通った4月中旬くらいから手続きが始まったものと思われます。

  • 5月下旬:
    日本イラストレーション協会ではなく文美国保から簡易書留が届く。
    内容は、必要な書類に不備があるといった主旨。
    薄い封筒だったので審査落ちの通知かと思いドキッとしました。

  • 6月上旬:
    修正した書類を返送。
    書類を作りながら、「修正の一挙手一投足が、今後の大幅な節約に関わるのか!?」と思うと緊張しました。

  • 6月下旬:
    簡易書留で無事に保険証が手元に届く!
    将来的にも、年間何十万という節約がかかっていたので、大きい仕事を受注したときよりもよろこんだと思います…笑

なんとかいただけた文美国保の保険証

以前まで加入していた健康保険の脱退もすぐに行いました。


個人的に注意したこと

日本イラストレーション協会も文美国保も、加入申請には直近の確定申告書が必要です。ネットでは、この確定申告書に注意するポイントがあると噂されています。

それは、職業欄。

ここが加入団体の取り扱う職業と合致している必要があるそうです。
私も事前に、直前の確定申告でこの職業の欄を日本イラストレーション協会の「会員資格があると見込まれるもの」に合わせておきました。

ここに注意!職業欄をテキトーにしてる人も結構いるかもしれない。



おわりに

いきおいで会社を辞めて独立し、細かいことは気にせずお仕事をすることに注力してきましたが、こういったお金の面にも目を向けないといけないと改めて感じました。
お金をいただけるようになってくると、後から税金や社会保険料がついてくる中、こういった定額の支出で留めることができる制度があるのはとてもありがたいことですね。

私の体験談は一例です。実際の審査結果やシミュレーションは、収入や経歴、書類の内容によって変わる場合があるため、最新情報の確認をおすすめします。


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